透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「らんまん」雑感

2023-08-04 | A あれこれ

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国立国会図書館デジタルコレクションより

 NHKの朝ドラ「らんまん」についてはしばらく前にも書いた。シナリオが良いことはもちろん、映像が美しいこと、登場人物へのライティングが良いことなどに惹かれる。

十徳長屋が映ると、外壁が押縁下見板張りになっていることや(江戸時代の武家地に建てられた火の見櫓の壁も同じ構法)、目板葺き、大和葺きの庇に目が行く。

今朝(4日)は園子が亡くなってしまい、悲嘆する万太郎と寿恵子や、峰屋が腐造が原因で廃業に追い込まれ、綾と竹雄が峰屋を手放すことを決めるという重苦しいシーンが続いた。

ドラマの前編では万太郎を愛するタキおばあちゃんのことばによく泣いた。松坂慶子さんの演技もなかなか好かった。後編になって、今朝は初めて(じゃないか)泣いた。『本所おけら長屋』畠山健二(PHP文芸文庫)の住人たちの暮らしぶりとは全く違うけれど、十徳長屋の人たちが心を通わせながら暮らす様子にも惹かれる。

綾の目の表情が顔を正面に残して眼だけで横を見るフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」とよく似ているなぁ、と今朝も思った。



「らんまん」のこれからの展開が気になる。失意、悲しみからの再生が描かれるのだろう。


 


新聞のコラムに火の見櫓が取り上げられた

2023-08-04 | D 新聞を読んで



 購読している地方紙・信濃毎日新聞朝刊第1面下段のコラム「斜面」の今日(4日)は次ようなの書き出しだった。**火の見やぐらは明暦の大火(1657年)を機に江戸で生まれ、明治以降に広まった。**

新型コロナの感染者数がこのところ増加傾向にあるが、長野県では5類に移行されてから、定点の感染者数から警戒のレベルを評価して伝える基準がないとのこと(そうなのか・・・)。火の見櫓から火災の拡大する様子を見てはいても半鐘は叩かないということ。コラム氏は半鐘の音で意識は変わると書いている。

6週連続増加。この感染状況、半鐘を叩くべきではないか、コラム氏はと考えているのだろう。


※コラムの全文掲載は控えます。