透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

カレー大作戦

2024-02-10 | A あれこれ

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 全国各地で行われている子ども食堂。我が村でも今年度10回予定されている。題して「カレー大作戦」。子ども(18歳以下)は無料、大人は300円。

今日(2月10日)、今年度9回目が行われた。毎回、配布開始11時半、無くなり次第終了ということで、11時過ぎに会場に行くと既に30人位だろうか、並んでいた。3食、4食と家族全員分受け取る人もいるから、ちょっと心配した。スタッフの方がこの辺りまでは大丈夫だと思いますと、私の後方で言っていたので、一安心。

順番が来て、受付をすませて1食受け取った。この時季、屋外で食べるというわけにも行かず、自宅に持ち帰った。事情が許せばすぐ近くの公民館の講堂を会場に、みんなで食事会をしても良かったかもしれない。いや、まだコロナ感染が心配か・・・。

袋から取り出してびっくり。彩りが好い。このカレーを100食つくるのは大変だっただろうな、と昨秋の経験から思う(わが二八会のカレー大作戦)。容器を手に持つとまだ温かかったけれど、電子レンジで温めて、いただいた。

この写真を28会(正しくは漢数字表記)のグループラインにアップすると、「味 28会との違いありましたか?」「盛り付けがやはりプロですね」「うまそう」というコメントがあった。

カレーの味を表現することばを持ち合わせていないので、食べやすい味でした、と返した。カレーはよく食べるのに・・・(過去ログ)。次回は3月16日、今年度最終回。28会のメンバー誘って、一緒に食べるってのもいいかもしれない。


 


雪景色スケッチ雑感

2024-02-10 | A 火の見櫓のある風景を描く

 本を読んでいると、絵に関する記述に出会うことがある。『風神雷神 上』原田マハ(PHP2019年)に次のような件(くだり)があった。**(前略)けれど宗達は、かたちを創るためにきっちりと筆で輪郭をなぞるのではなく、むしろそれを「ぼかす」ことによって、絵に不思議な奥行きが生まれることを、その「染み」によって気づかされた。**(223頁)

織田信長の命によって俵屋宗達が狩野永徳と共同で、というか永徳の指導の下で「洛中洛外図」を制作している時のことだ。宗達の筆から水気の多い薄墨が紙の上に垂れ落ちてしまう。宗達が布でとんとんと叩くと、墨がにじんで雲のように広がっていく。その様を見てこのように気づいたのだ。

 
僕はスケッチでまず風景を構成している要素の輪郭線をきっちり描く。この雪景色で最初に引いたのは右側の屋根の棟の線だが、今まで通り連続線を引いた。雪に覆われた屋根棟にははっきりした輪郭線はないけれど・・・。

雪によって輪郭が曖昧になった屋根や樹木を確定的な実線で描くことになんとなく違和感を覚え始めて、最後に描いた後方の高木は輪郭線を実線ではなく曖昧な破線にした。そうすることで線描したこの段階で雪景色の雰囲気が出ていると思うが・・・。

線描には黒い色のペンを使っている。この風景もそう。SNSにポストすると、ある方から黒ではなく、グレーとか青灰色インクを使うってのはどうだろう?というコメントをいただいた。青灰色、なるほど。

常緑樹のくすんだ緑色と降り積もった雪との間に明確な境界がないところは線描しなかった。着色するとき、線のないところで塗り分けた。これは以前からイメージしていた描法。雪の陰の部分を明るいグレーで塗った。陰をグレーではなく、薄い紫とか青で塗ったらどうだろう。雪の陰を無彩色のグレーで塗るというのは極めて常識的でおもしろくない。

初めて雪景色を描いていろいろ課題が出た。また雪景色を描きたい。 でもあまり降って欲しくない。 なんとも矛盾する気持ち。