透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

「暗夜行路」志賀直哉

2024-02-14 | A 読書日記

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『暗夜行路』志賀直哉(新潮文庫1990年3月15日発行、1994年9月5日12刷)

 本に黄色のテープが貼ってあるが、これは40代に読んだ本の印。ちなみに20代に読んだ本には水色、30代に読んだ本には緑色のテープが貼ってある。50代になっても続けたかったが、松本でこのテープ(レトラライン)が入手できなくなり、止めてしまった。仮に70代まで続けたとすれば、6色のテープの本が書棚に並んだはず。並ぶ背表紙を見るだけでいつ頃読んだ本か分かる、という目論見だったが・・・。

原田マハの『風神雷神』、朝井まかての『白光』。このところ長編小説を読んでいるので、長編小説を読むモードになっている。ならばと書棚から『暗夜行路』を取り出して読み始めた。およそ30年ぶりの再読。何回も書くが名作は再読、再々読に耐える。『暗夜行路』というタイトルからして暗いが、内容も暗い。「暗さ」は近代日本文学の特徴ではないか。私はこの暗さに惹かれる。

仮にこの先10年で読みたい本を500冊挙げるとすれば、この長編小説は間違いなくその中に入るだろう。


 


「高校生のための経済学入門」を読む

2024-02-14 | A 読書日記

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朝カフェ読書@いつものスタバ 2024.02.13

『高校生のための経済学入門【新版】』小塩隆士(ちくま新書2024年)を読み終えた。経済学の基礎的な内容(なのかな)について、条件を単純化したモデルによって説明している。それでも経済学に関する知識ゼロという状態では内容を理解するのは難しい。記憶力、理解力が低下しているので尚更。

市場メカニズム、ミクロ経済学、マクロ経済学、需要曲線、限界効用、供給の価格弾力性、インフレ、デフレ、規制緩和、ジニ係数、GDP、・・・・・。経済学の基礎的用語の凡その意味、内容を一通り読んだ、という程度。今後、新聞の経済面の記事を読むようになるかどうか。日本経済新聞も文化面と土曜日の読書面しか読まないもんなぁ。