透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓のある雪景色を描く

2024-02-27 | A 火の見櫓のある風景を描く


長野県朝日村古見 描画日:2024.02.26

 昨年(2023年)の10月に安曇野は豊科のカフェでスケッチ展をした際、TMさんから雪景色を描いてください、と言われた。TMさんには2020年10月のスケッチ展の際にも同じことを言われていた。で、この冬は描かなくてはならぬ、と強く自分に言い聞かせていた。

先日初めて描いたが(過去ログ)、昨日(26日)も描いた。手袋をして線描することはできないので素手で描いたが、案の定と言うべきか、手が悴んで思うような線が引けず、後は着色で何とかしようと20分程で切り上げて自宅に戻った。スケッチブックを持つ左手も冷たくなって辛かった。

ぼくは風景を構成している要素の形をきっちり描き、その後、線描したものを着色するという描法を採っている。では、雪が積もって白くなっている屋根も輪郭線を描くのか、同様の樹木も? 白いものの輪郭線を黒いペンできっちり描いたものか・・・。前回も今回も輪郭をきっちり描かなかった。だが、このいつもとは異なる線描法にどうも馴染めず、着色する際もしっくりしなかった。もちろん塗り絵ではないが。

浮世絵では雪景色をどう表現しているんだろう。今は便利だ、浮世絵と雪景色の二語でネット検索すると、いくつも見つかる。下の浮世絵は歌川広重の「名所江戸百景 びくにはし雪中」だが、雪屋根も輪郭線を描いている。よく見ると後方の樹木(松かな)にも輪郭線がある。手前の落葉して枝だけになった樹木に積もった雪の輪郭線は無い。ぼくも広重の雪景色と同じように描いていたんだ。 

今週の金曜日は降雪の予報になっている。予報通りだったらまた描いてみよう。線描も着色もあれこれ試してみたいが、さて・・・。

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