透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

飯碗の形について考える の巻

2024-02-24 | A あれこれ

 最近飯碗を①から②に変えた。




①と②の容量はほぼ同じ

今まで使っていた①の飯碗と、使い始めた②の飯碗とどこが違うのか。

まず全体の形が違う。具体的には底から口縁までのカーブが違う。②のカーブの方が勾配がなだらかで縁に向かって徐々に急勾配になっている。①は勾配が途中で急激に変化している。それから口縁の形が違う。①は口縁が外側に反っている。このようなことは『空想の補助線』の著者・前川 淳さんなら数理的にスマートに説明するだろうな。

口縁が外側に反っていると、お茶漬けが食べにくい。お茶漬けを食べる時は飯碗の縁に口を付けて、箸でご飯を飯碗の内側の面を滑らせるように上げて口に運ぶ。この時、口縁が外側に反っているとスムーズに口の中に流れ込まないのだ。汁物を飲んでみれば、両者の違いがはっきりすると思う。口縁が反っていると、飯碗を傾け過ぎると口の両側から汁がこぼれそうになり、飲みにくい。

私は毎朝納豆をご飯にかけて食べるが、残りわずかになった時はお茶漬けと同じ食べ方をする。飯碗の縁に口を付けて箸でごく少量になったご飯と納豆を一緒に飯碗の面を滑らせるように(って、ネバネバで上手くいかないが)上げてきて、口に入れるが、やはり食べにくい。

そうかなぁ、違いがあるのかなぁ、と思われる方は①と②の形の飯碗で試してみていただきたい。

今日の昼間はひとりだったので、昼食をたまごかけご飯にして①と②の飯碗で食べ比べてみた。上述したことが改めて確認できたし、他にも気がついたことがあった。それは②は箸を自由に傾けて使うことができるが、①だと箸をある程度傾けると飯碗の縁に当たってしまうということだ。箸の使い方が制限されてしまうので食べにくい。

結論。以上のことから縁に口を付けて食べることがあるような場合には②のような形の飯碗の方が食べやすい。たまごかけご飯だって、残りわずかになったらお茶漬けと同じように食べた方が美味いと思う。常に上品な食べ方をしている人には分からないだろうなぁ・・・。

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飯碗の選び方をネットで調べたが、持ちやすさ、持ち心地については書かれているが、食べやすいかどうかについて触れているものは見つからなかった。確かに持った時の感じも大事だとは思う。でも一番大事なのは食べやすいかどうかだと思うが、どうだろう・・・。