透明タペストリー

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「変な給食」

2012-03-02 | A 読書日記


『変な給食』 幕内秀夫/ブックマン社

 『もっと変な給食』を読んでから『変な給食』も読んだ。順序が逆になってしまったのは松本駅前の丸善で2冊とも買おうと思ったのだが、『変な給食』が無かったから。

カバーに載っている3つの献立を見てもなんだか変だなぁ、と思う。一番上は「きつねうどん、いちごむしパン、牛乳」という献立。この本には「カレーうどん、たこ焼き、そら豆、牛乳」、「カルちゃんやきそば、ねぎま串、フルーツヨーグルト、牛乳」、「カレーラーメン、たこ焼き、乳酸菌飲料、牛乳」、「チョコパン、アメリカンドッグ、白菜スープ、牛乳」、「黒糖パン、桜エビのかきあげ、みそ汁、牛乳」などという献立が紹介されている。

プロの栄養士が考える献立がなぜこんなことになるのだろう・・・。到底理解できない。著者は油脂類や砂糖が学校給食の献立に多すぎると指摘する。 成人病の低年齢化、アレルギー、肥満。これらの原因が学校給食には全く関係ないと言い切れるのだろうか、成長期にある子どもたちのためのバランスのとれた献立だと胸をはって言えるのだろうか、と思う。

カバーの真中の献立のアイス型パンはなんだ。食は文化だという視点がこのメニューを考えた栄養士にはあるのだろうか・・・。栄養士は食事に関するプロのはず。「子どもたちの食事はこうあるべき」、という理念というか基本的な考え方ををきちんと実践する努力をして欲しいと思う。もちろんそうしている栄養士が大半だとは思うが。

子どもたちが残さずに食べることを優先すると、この本に紹介されているような献立になるのだろうか。子どもにおもねることなど必要ないだろうに・・・。

この本で残念なこともある。間接取材に終始していることだ。栄養士や子ども、調理員、教職員、保護者ら、学校給食に関係する人たちに直接取材して欲しかったと思う。栄養士にも言い分があるかもしれない。


 箸で食べる学校給食を!


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2 コメント

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忘れられない給食 (colty)
2012-03-02 23:54:28
小・中学校のころ、月に一度 給食メニューに
「ココアパン」という揚げパンがありました。
油で揚げたコッペパンにココアパウダーに
まぶしただけものなのですが、
全校児童・生徒を魅了してやまなかった超人気給食メニューで
後に家庭で再現してみましたが、不思議なことに
当時と同じ風に仕上がらないのです。
栄養士さんの絶妙な技にただただ脱帽でした。

あと、小学2年の冬に「ロッテ雪見だいふく」が
給食デザートに登場したことがあります。
ちなみに、後にも先にもその1回だけです。
現代なら市販のアイスが給食に登場することは
納得できますが、時は昭和50年代。
今思い返しても貴重な経験です。^^
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給食 (U1)
2012-03-03 20:58:28
給食も時代と共に変わってきているんですよね。
この本には新潟県三条市の完全米飯給食が「こんな給食が食べたい」と紹介されています。
給食の人気メニュー・・・、既に記憶の彼方に流れて消えてしまっています。
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