史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

大子 Ⅱ

2017年07月16日 | 茨城県
(旧外池家住宅)


外池呉服店店舗

 久しぶりに大子を歩いた。以前、この街を訪れたのは、当時中学校二年生だった息子と一緒だったが、その息子も今や大学二年生となった。
 外池家は元治元年(1864)の乱の際、天狗党幹部が本陣としたといわれる。
 外池家は、屋号を「近江屋」と称する呉服屋であった。現在残っている建物は、明治二十九年(1896)の建築で、天狗党が利用した当時のものではないが、初代が当地に移り住み、呉服店を創業した当時のものである。呉服店として平成七年(1895)頃まで営業を続けていた。現在は、器而庵というギャラリーになっている。

(大沢穴観音)
 岩尾山の山腹に間口六メートル、奥行き十メートルほどの横穴洞窟がある。数百年前から地域住民の信仰の洞窟として、洞窟の奥に如意輪観音、聖観音、観音菩薩、馬力神等の身の丈の小さい石仏が二十体ほど安置されている。
 水戸藩士関鉄之介は一時大沢穴観音に身を隠し、当時高柴村で水戸藩の郷士に列した柏忠教が三度の食事を運び匿ったと言い伝えられている。


大沢穴観音

 登山口から穴観音まで距離はわずか数十メートルで、所用時間も五~六分といったところだが、思いのほか坂は急峻で、息が切れる。


岩尾山
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