『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

『崇高な職人』

2014年06月11日 | Weblog

床屋さんへ行ってきました。
今回は芝居の役作りもあって、殆ど切らずに整えた程度。
おでこの辺りだけに集中している白髪が目立つところは、染めて・・・・

いっそのこと、白髪のようなメッシュを入れて・・・・
と頼んだけれど、白髪のような透き通った色には出来ないそうで、
やったところで、昔の『茶髪』のようになるだけ・・・・

髪の毛の染め方も、市販の白髪染めと理容店でやってもらう染色は
基本的に使う薬剤が違うので、時間が経過するとその違いがはっきり解る。

市販の白髪染めの殆どは弱酸性の薬剤を使うので、色抜けしてくると
黒かったものも赤っぽく変色する。
一方、理容店などでやって居る染色剤は弱アルカリ性。
こちらは時間が経過して色抜けしても、色そのものが薄くなるだけで
黒い髪が赤くなったりしない。

数百円で買える市販品に対して、理容店で染めて貰うと数千円。
安ければいいと言う人は市販品を使えばいいし、僕のように変色を嫌う人は
理容店で定期的にやって貰えばいい。
僕はそう云った『付加価値』に金を払うだけなのである。

世の中に色々な職業がある中で、これほど『付加価値』だけを売り物にして
営業して居る職種は、音楽などの芸術家を除いて、他に見当たらない。

白髪染めだけでなく、髪の毛なんて単純に切ればいいと思っている人は
世の中に沢山居る。
市販の染色剤、子供用のヘアカット器具、バリカン・・・・
要は散髪なんて、誰でもできる事だし、景気が悪くなると最初に削るのが
こう云った事に対する出費なのだと思う。

そして営業に出たり、販売に出たりする仕事でもない。
店を構え、ひたすらその『付加価値』と云う商品を買ってくれるお客さんを待つ。
だからこそ、常日頃から腕を鍛えておかないと売れるものが無くなる。

夜遅くまでカットの練習をして腕を磨いている人たちの姿を、
店のブラインド越しに見ると、何だか『ガンバレ』と言いたくなったりする。

僕は『床屋』と呼ばれる職業は、凄い職業だなぁと何時も感心し、
何だかとても『崇高な職人』に見えたりする。

仕事って、そうなんだよね。
お金を頂くんだから……
いつも上を見ていないと、誰でも出来る事に、お客様はお金なんて払わないもの・・・・

で、今日はこんな感じ。


今日も、良い感じの仕上がりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする