今週末はいよいよ公演です。
今年一杯で閉館となる青山円形劇場では最後になります。
あんな劇場が無くなるなんて、ちょっと残念ですが、
政治家の皆さんの考える事は本当に良く解りません。
先週の稽古に、音楽担当の大塚先生がいらっしゃいました。
久し振りに会って、少しばかりお話をさせて頂きました。
実は最近、大塚先生のやられている仕事や、ご自身のブログが
僕の心の支えや励みになっていると話をしたら、先生も喜んでくれていました。
その大塚先生のフェイスブックにこんな事が書いてありました。
『台本という紙と文字だけの、いわば二次元の世界から、
実際に人が喋って動いて歌って、舞台が立ち現れる・・・・
二次元が三次元になるような飛躍があります 』
これって、世の中のすべてに共通するものじゃないかと思います。
大塚先生の場合は『作曲家』だから楽譜→演奏・音楽
座長のような『脚本家』は、台本→芝居・舞台
その他『建築家』→設計図→工事・建築
『料理人』→レシピ→調理・料理
僕のような仕事では『設計技師』→設計図→加工・組立
その他、世の中のものは形の違いさえあれ、皆同じだなって・・・・
二次元から三次元への飛躍、変換、創出・・・・
色々なものが、そうやって生まれて来る。
頭の中にあったモノが、こう云ったプロセスを経て現実になる。
労力、時間、知恵、技術、チームワーク・・・・
その他諸々があってこそ、実現可能になる。
何に対しても熱しやすく冷めやすい僕が、自分でも信じられないくらい
夢中になれて、辛くても諦めずに設計と云う仕事を25年も続けて来られたのは
そういった2次元から3次元への転換が面白いからなんだと思う。
趣味の『音楽』も自分で作曲するから楽しいのであって、
コピーバンドが性に合わないのも、そう云うところなのでしょう。
そう云う意味では『芝居』は1人では出来ないから、もっと奥が深い。
脚本があって、演出があって、それに共演者とのチームワークがあって・・・・
考えてみれば、サッカーと云うスポーツが楽しいのもそれに似ている。
相手によって、試合の進め方を臨機応変に変える。
個人のアイデアを、周りがどれだけ感じるか・・・・?です。
結果が伴わなくても、そう言った時間をどれだけ作れたか?ですね。
今週末の公演では、台本という2次元のものが舞台で3次元になる。
思い切り楽しんで、観に来たお客様に何かを感じて貰えたら・・・・
と思います。
写真は過去の公演のそんなワンシーンです。
2006年6月 第15回公演「ミュージカル・錨を上げて」
2007年6月 第16回公演「Homecomming・帰郷」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2e/588f7f08539cd9baa4ecfbcea1a827a1.jpg)
2008年7月 第17回公演「カフェ・イルマーレ(家族の肖像)」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/45/9b1082a201764f07b5038538cdbff70d.jpg)
2009年5月 第18回公演「いつまでもあなたを」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/77/0276a14c4cbfecb63d6150864dbee5c5.jpg)
2010年7月 第19回公演「魔女は永遠に」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ba/34133f5b6005046ebcc93c53e9758799.jpg)
2011年5月 第20回公演「人生は一度きり!」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/b2/395d37ad294ad0bbc7334d198f7558d8.jpg)
2012年6月 第21回公演「今夜はホテル・エミリアで」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1c/8e94e7e3113e8234abeb1adf8ec629e4.jpg)
2013年5月 第22回公演「3人姉妹」