映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

リバーランズスルーイット ブラッドピット

2009-03-10 06:29:51 | 映画(自分好みベスト100)
ブラッドピットの出世作とも言われる。この映画の前に「テルマ&ルイーズ」というロードムービーで主人公の片割れとくっつく若者を演じていた。その作品の役柄と性格的には似た役である。自由奔放な姿が彼には似合う。

ロバートレッドフォード監督は、モンタナの美しい風景をバックに、二人の兄弟の生き様を丹念に造っていく。何より映像コンテがすばらしい。川の映像をこんなに美しく描いた映画はないのではなかろうか?「脱出」や「激流」のサスペンス映画が川となじんだ名作だが、この映画のほうがしっくり来る。

1910年代スコットランド出身の厳格な牧師の下に生まれたクレーグシェーファーと弟ブラッドピットが映画の中心。兄が語る思い出という流れで進んでいく。美しい川のそばで育った二人は、父とともにフライフィッシングを楽しむ。1917年兄はアイビーリーグのダートマス大学へと進み、弟は地元の大学を経て地元の新聞社へと就職しモンタナに残る。
1926年兄は久々に故郷に戻る。そのとき弟のフィッシングの腕前はすでに名人級になっていて兄は驚いた。ダンスをさせても天下一品。しかし、同時にポーカー賭博に手を出し荒れた生活を送っていた。。。。

大きな起伏はなく、ストーリーは坦々と流れる。1920年代ののどかな田舎風景に、二人の兄弟と父親の姿がなじむ。おそらくはロケーションの場所を時間をかけて選んだろうというのが非常によくわかる。映像コンテ、アングルは完璧である。こういう絵を書いてみたいと思わせるシーンが次から次へと出てくる。
BGM的に家の中に画像を映していても、夏なんかいいんじゃなかろうか?
爽快な気分にさせられたレッドフォードの快作である。
コメント
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