映画とライフデザイン

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レインオブアサシン ミッシェルヨー

2012-03-23 20:21:15 | 映画(アジア)
レインオブアサシンはミッシェルヨー主演の武侠ワイアーアクション物だ。

暗殺組織に所属する女刺客が過去と決別するため名前を変え、都会で暮らし始めた。しかし、組織の殺し屋たちが迫って繰る設定だ。
CIAの腕利きエージェントが静かに暮らしているところに、過去のしがらみで再度面倒なことに絡まれるというパターンは最近のハリウッド映画でよくあるパターンだ。西と東の違いはあれど、ストーリーの流れ自体は大きくはかわらない。ここではミッシェルヨーをはじめとしたワイアーアクションを楽しむ映画だろう。


明朝時代の中国。暗殺組織“黒石”によって時の宰相、張海端とその息子が暗殺される。“黒石”の首領、転輪王(ワン・シュエチー)の目的は武術の奥義を極めた達磨大師のミイラ強奪だ。それを手中に収めた者が武術界の覇権を握ると言われている。張宰相が遺体の上半身を隠し持っているとの噂を聞きつけ、屋敷を襲撃したのだ。
しかし最も信頼を寄せる部下、細雨(ケリー・リン)が混乱に乗じて達磨の遺体を奪い、姿を消したのだ。細雨は顔を変え、“曽静”(ミシェル・ヨー)という名で都で空き家を借り、新たな人生を歩み始める。やがて彼女の前に、阿生(チョン・ウソン)という配達人が現れる。やがて阿生の素朴で控え目な人柄に惹かれた曽静は近所の住民に祝福されて結婚式を挙げた。


ある日、夫とともに出掛けた銭荘で、主人公は盗賊と鉢合わせした。やむなく封印していた武術で一味を叩きのめす。しかしこの一件で、曽静の正体が“黒石”に見抜かれてしまう。転輪王は次々と刺客を呼び出す。暗殺組織の主は自分を裏切った細雨の首に賞金を懸けたのだ。
飛び道具の針を自在に操る男(ショーン・ユー)、妖艶な女殺し屋(バービー・スー)、多彩な奇術の使い手彩戯師(レオン・ダイ)の3人だった。。。

武侠ワイアーアクションといえば「グリーンデスティニー」だ。中国映画がこんなに進化したのかと驚かされた映画だ。ミッシェルヨーもいいが、チャンツィイーの動きが抜群にいい。色彩設計も鮮やかでよかった。そのパターンに日本の忍者映画のようなテイストが加わる。それぞれの殺し屋に特徴のある秘術を持たせる。明王朝のころの風俗を描く美術も悪くない。露天商で身を潜めながら生計を立てる主人公を描きつつ、町並みと生活を浮き彫りにする。銭荘というのは今で言えば銀行であろう。そういう建物がでてくるのは珍しい。

ケンリーがよく見えた。香港映画の美人女優だ。自分の好きなジョニートゥー監督「スリ」にも出演していた。今回は整形でその姿を変えるという設定のために途中までの出演であるが、美貌の殺し屋という設定で今後も見られるような気がする。さすがにミッシェルヨーも今回が限界であろう。49歳だ。それでも存分に楽しせてくれた。
コメント
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