「引き裂かれた女」はアメリカで実際に起きた事件を元に描くフランス映画。監督はヌーヴェル・ヴァーグの巨匠のクロード・シャブロルだ。初老の男と若者が若い美女をめぐって取り合いをする設定はよくあるパターンだ。今回は主役リュディヴィーヌ・サニエが美しい。
高名な作家シャルル(フランソワ・ベルレアン)はTV局のお天気キャスター・ガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)と出会う。それまで作家は子供こそいないが妻と幸せな生活を送っていた。同時に担当の女性編集者とも微妙な関係を持っていた。その編集者にTV出演と書店でのサイン会を頼まれたのだ。
インタビュー後に開かれた関係者のパーティーで、シャルルは若いガブリエルに見とれる。一方で若い男ポール(ブノワ・マジメル)はTV局の入口でガブリエルを待ち伏せし食事に誘う。父の遺産を相続したポールは仕事もせず、毎日ブラブラしていた。ポールはシャルルが書いた記事に不満を抱いていた。ディレクターをはじめ至る所で誘いを受けるガブリエルは無視した。
翌日、書店のサイン会でシャルルとガブリエルは再会する。その書店をガブリエルの母親が経営していたのだ。シャルルはガブリエルをオークション会場に誘う。シャルルはオークション会場で1冊の本を競り落とし、ガブリエルに渡す。帰りにリヨン市内の仕事場に行った2人は順調に愛を育んでいく。でも一方で若い男ポールも彼女を追いかけるのであるが。。。。
クロード・シャブロル作品らしく音楽は極めて少ない。静か過ぎるくらいだ。けだるい感じを醸し出す。時折出る音楽も古いフランス映画に戻ったようだ。色彩設計が若干抑え気味でいいトーンに仕上がっている。素敵な映画を見たという後味が残る。
サスペンスと言う設定なのでいつ肝心な場面がくるのかと、待っていてもなかなか来ない。けだるい恋の話を続けて見る人間をもったいぶらせるようだ。ある意味「ジョーズ」で1時間半近く人食いサメが現れないのと同じようである。このじらしがミソかな?あとは意味不明なラストシーンだ。これって何を暗示するのかなあ。
主役であるリュディヴィーヌ・サニエが魅力をプンプン振りまく。自由奔放な彼女のキャラクターにぴったりの役である。ブロンドヘアが美しく、フランス映画独特の色彩にマッチしている。彼女自体が色彩設計の軸になっている。以前「スイミングプール」に出てきたときには、あばずれな少女を演じピチピチなその豊満なバディにあっと驚いたが、今回は控えめな露出である。そこだけ不満足かな?でも日本で言えば沢尻エリカというべき小悪魔的魅力に普通の男はいかれてしまうだろう。
30くらい違う女性との恋を描くのは渡辺淳一先生の得意技、父親のいない20代の女の子は時折おじさんに狂うことがある。このパターンだろう。この映画では作家役のフランソワ・ベルレアンが妻がありながらも若い女性に狂う男だ。狂いながらも妻には「ジュテーム」と言う。困ったものだ。よくいるスケベオヤジだ。フランソワ・ベルレアンは映画「トランスポーター」の常連で現代フランス映画には欠かせない顔だ。でも今回の彼は役得だなあ。魅力を全身で発散するリュディヴィーヌ・サニエと何度もキスをする。うらやましくなってしまうくらいだ。
高名な作家シャルル(フランソワ・ベルレアン)はTV局のお天気キャスター・ガブリエル(リュディヴィーヌ・サニエ)と出会う。それまで作家は子供こそいないが妻と幸せな生活を送っていた。同時に担当の女性編集者とも微妙な関係を持っていた。その編集者にTV出演と書店でのサイン会を頼まれたのだ。
インタビュー後に開かれた関係者のパーティーで、シャルルは若いガブリエルに見とれる。一方で若い男ポール(ブノワ・マジメル)はTV局の入口でガブリエルを待ち伏せし食事に誘う。父の遺産を相続したポールは仕事もせず、毎日ブラブラしていた。ポールはシャルルが書いた記事に不満を抱いていた。ディレクターをはじめ至る所で誘いを受けるガブリエルは無視した。
翌日、書店のサイン会でシャルルとガブリエルは再会する。その書店をガブリエルの母親が経営していたのだ。シャルルはガブリエルをオークション会場に誘う。シャルルはオークション会場で1冊の本を競り落とし、ガブリエルに渡す。帰りにリヨン市内の仕事場に行った2人は順調に愛を育んでいく。でも一方で若い男ポールも彼女を追いかけるのであるが。。。。
クロード・シャブロル作品らしく音楽は極めて少ない。静か過ぎるくらいだ。けだるい感じを醸し出す。時折出る音楽も古いフランス映画に戻ったようだ。色彩設計が若干抑え気味でいいトーンに仕上がっている。素敵な映画を見たという後味が残る。
サスペンスと言う設定なのでいつ肝心な場面がくるのかと、待っていてもなかなか来ない。けだるい恋の話を続けて見る人間をもったいぶらせるようだ。ある意味「ジョーズ」で1時間半近く人食いサメが現れないのと同じようである。このじらしがミソかな?あとは意味不明なラストシーンだ。これって何を暗示するのかなあ。
主役であるリュディヴィーヌ・サニエが魅力をプンプン振りまく。自由奔放な彼女のキャラクターにぴったりの役である。ブロンドヘアが美しく、フランス映画独特の色彩にマッチしている。彼女自体が色彩設計の軸になっている。以前「スイミングプール」に出てきたときには、あばずれな少女を演じピチピチなその豊満なバディにあっと驚いたが、今回は控えめな露出である。そこだけ不満足かな?でも日本で言えば沢尻エリカというべき小悪魔的魅力に普通の男はいかれてしまうだろう。
30くらい違う女性との恋を描くのは渡辺淳一先生の得意技、父親のいない20代の女の子は時折おじさんに狂うことがある。このパターンだろう。この映画では作家役のフランソワ・ベルレアンが妻がありながらも若い女性に狂う男だ。狂いながらも妻には「ジュテーム」と言う。困ったものだ。よくいるスケベオヤジだ。フランソワ・ベルレアンは映画「トランスポーター」の常連で現代フランス映画には欠かせない顔だ。でも今回の彼は役得だなあ。魅力を全身で発散するリュディヴィーヌ・サニエと何度もキスをする。うらやましくなってしまうくらいだ。