映画「ザ・ウォーク」を映画館で見てきました。
この映画の予告編を見るだけで背筋がぞくっとしてしまう。怖いもの見たさでつい映画館に向かう。
38階の高い所に自分のオフィスがあるけど、きっちりガラスがあるので下を見下ろしてもちっとも怖くはない。でもガラスがなかったらどうなんだろう。しかも、フィリップが体験しているのは110階で400mほどの高さで、オープンエアで命綱もない。本当にこんな凄いことやった人がいるのかと思うが実際にいるのだ。でも実際の映像は残されてはいない。ここでは再現フィルムのように綱渡りを見せる。
もちろんマンハッタンのワールドトレードセンターの両方の棟での綱渡りシーンがヤマだけど、この映画はそれを実行するために、いろんな人たちを巻き込み周到な準備を重ねて本番に挑むところが見どころだ。
8歳の頃にサーカス団の綱渡りを観て以来、フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、細いワイヤーの上を歩くことに魅了されていた。そして綱渡り師パパ・ルディ(ベン・キングズレー)に弟子入りして技を磨き、パリのノートルダム寺院での綱渡りに成功していた。
1973年、ニューヨークにワールドトレードセンターが建設中だと知った瞬間から、世界最高層のツインタワービルの屋上の間を歩くことが彼の夢となる。街の大道芸人をやっている時に知り合ったストリート歌手の恋人アニー(シャルロット・ルボン)やカメラマン志望の青年ジャンルイと入念な準備を経たフィリップは、翌年の8月6日ワールドトレードセンターに忍び込み、高さ411メートルのタワーの屋上に直径2.2センチのワイヤーを渡し、命綱なしで歩き始めるのであるが。。。
「アルカトラズからの脱出」という1979年のクリントイーストウッド主演の映画がある。脱出不可能といわれていた有名な刑務所の島アルカトラズから周到に準備をして脱出する実話に基づく映画がある。そこでは味方を誰にするのか、時期はいつにするのか、監視の目をどう欺くのか、そして脱出に向けてのプロセスを丹念に描く映画がある。私はその映画をすぐさま連想した。やることは違うけど、周到な準備をかさねて決行するということでは同じようなものだ。
すでにお膳立てされて両方のビルの屋上がワイアーで連結されているわけではないのだ。どういうワイアーを使うのか、フランスから器具を持ち込んだあともワ―ルドトレードセンターの日常を丹念に観察し、現地でビルで働いているビジネスマンやワイアーの知識のある人を味方に入れる。そんな味方を経て、ようやくビルに入り込むが、夜中に40m以上離れたビルの間を連結する作業自体は容易ではない。まず設定の状況にすること自体がたいへんなのである。こんなこと本当によくできたと思う。
フィリップ個人に焦点が当てられているように見えるが、同時に人間社会で成功するには他人の助力が必要不可欠ということも語っているような気がする。
1.フィリップ・プティ
本職は大道芸人ということなのであろうか、ワールドトレードセンターの綱渡りのあともずっと続けているそうだ。
度胸の座り方は年季が入っている。実際に一回渡った後で、すぐさま元のビルに戻ったり、慌てて駆け付けた警官から逃げるようにワイアーの上を行ったり来たり、ワイアーの上で寝そべったりするのを実際にしたのかと思うとこれはすげえと思ってしまう。
2.ジョセフ・ゴードン=レヴィット
今回はかなりきっちり役作りをしている。アメリカ生まれのジョセフがやけに上手なフランス語を話している。やけにうまいなあと感心したら、履歴をみるとコロンビア大学でフランス文学を学んでいたそうだ。それはうまいはずだ。それでもフランス人がしゃべるフランスなまりの英語も勉強したそうだ。これは立派だ。あとは綱渡りだ。ほとんどがスタントかと思ったら、実際に低い高さのところを綱渡りを本人がしているシーンが次々にでてくる。どうやらフィリップ・プティ本人から特訓を受けたようだ。
ワールドトレードセンターを綱渡りするシーンは12フィート(約3.6m)の高さでやったとのこと。映画の撮影だから何度も何度も往復したんだろう。けっこうたいへんな撮影だ。ある意味熱演だと思う。
この映画の予告編を見るだけで背筋がぞくっとしてしまう。怖いもの見たさでつい映画館に向かう。
38階の高い所に自分のオフィスがあるけど、きっちりガラスがあるので下を見下ろしてもちっとも怖くはない。でもガラスがなかったらどうなんだろう。しかも、フィリップが体験しているのは110階で400mほどの高さで、オープンエアで命綱もない。本当にこんな凄いことやった人がいるのかと思うが実際にいるのだ。でも実際の映像は残されてはいない。ここでは再現フィルムのように綱渡りを見せる。
もちろんマンハッタンのワールドトレードセンターの両方の棟での綱渡りシーンがヤマだけど、この映画はそれを実行するために、いろんな人たちを巻き込み周到な準備を重ねて本番に挑むところが見どころだ。
8歳の頃にサーカス団の綱渡りを観て以来、フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、細いワイヤーの上を歩くことに魅了されていた。そして綱渡り師パパ・ルディ(ベン・キングズレー)に弟子入りして技を磨き、パリのノートルダム寺院での綱渡りに成功していた。
1973年、ニューヨークにワールドトレードセンターが建設中だと知った瞬間から、世界最高層のツインタワービルの屋上の間を歩くことが彼の夢となる。街の大道芸人をやっている時に知り合ったストリート歌手の恋人アニー(シャルロット・ルボン)やカメラマン志望の青年ジャンルイと入念な準備を経たフィリップは、翌年の8月6日ワールドトレードセンターに忍び込み、高さ411メートルのタワーの屋上に直径2.2センチのワイヤーを渡し、命綱なしで歩き始めるのであるが。。。
「アルカトラズからの脱出」という1979年のクリントイーストウッド主演の映画がある。脱出不可能といわれていた有名な刑務所の島アルカトラズから周到に準備をして脱出する実話に基づく映画がある。そこでは味方を誰にするのか、時期はいつにするのか、監視の目をどう欺くのか、そして脱出に向けてのプロセスを丹念に描く映画がある。私はその映画をすぐさま連想した。やることは違うけど、周到な準備をかさねて決行するということでは同じようなものだ。
すでにお膳立てされて両方のビルの屋上がワイアーで連結されているわけではないのだ。どういうワイアーを使うのか、フランスから器具を持ち込んだあともワ―ルドトレードセンターの日常を丹念に観察し、現地でビルで働いているビジネスマンやワイアーの知識のある人を味方に入れる。そんな味方を経て、ようやくビルに入り込むが、夜中に40m以上離れたビルの間を連結する作業自体は容易ではない。まず設定の状況にすること自体がたいへんなのである。こんなこと本当によくできたと思う。
フィリップ個人に焦点が当てられているように見えるが、同時に人間社会で成功するには他人の助力が必要不可欠ということも語っているような気がする。
1.フィリップ・プティ
本職は大道芸人ということなのであろうか、ワールドトレードセンターの綱渡りのあともずっと続けているそうだ。
度胸の座り方は年季が入っている。実際に一回渡った後で、すぐさま元のビルに戻ったり、慌てて駆け付けた警官から逃げるようにワイアーの上を行ったり来たり、ワイアーの上で寝そべったりするのを実際にしたのかと思うとこれはすげえと思ってしまう。
2.ジョセフ・ゴードン=レヴィット
今回はかなりきっちり役作りをしている。アメリカ生まれのジョセフがやけに上手なフランス語を話している。やけにうまいなあと感心したら、履歴をみるとコロンビア大学でフランス文学を学んでいたそうだ。それはうまいはずだ。それでもフランス人がしゃべるフランスなまりの英語も勉強したそうだ。これは立派だ。あとは綱渡りだ。ほとんどがスタントかと思ったら、実際に低い高さのところを綱渡りを本人がしているシーンが次々にでてくる。どうやらフィリップ・プティ本人から特訓を受けたようだ。
ワールドトレードセンターを綱渡りするシーンは12フィート(約3.6m)の高さでやったとのこと。映画の撮影だから何度も何度も往復したんだろう。けっこうたいへんな撮影だ。ある意味熱演だと思う。