映画とライフデザイン

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映画「再会長江」 竹内亮

2024-04-17 20:02:15 | 映画(アジア)
映画「再会長江」を映画館で観てきました。


映画「再会長江」中国在住の日本人監督竹内亮が、中国を流れる6300キロの長江沿いの町に暮らす人たちとの交流を描くドキュメンタリーだ。2011年にNHKで放映された「長江 天と地の大紀行」を撮った時に出会った人たちとの再会場面も多い。竹内亮監督は前回ドキュメンタリーを撮った時は、中国語はまだ話せなかった。その後中国人女性と結婚して、現在南京に住んでいる。今回は主人公的存在だ。


上海からスタートして武漢、重慶という内陸の大都市を過ぎてからは、色んな少数民族と出会っていく。長江沿いに完成したダムのために以前あった建物がなくなっている場所もある。そして、長江の最初のしずくを映し出すためにチベット高原に向かうのだ。


期待を裏切らないすばらしいドキュメンタリーであった。
長江沿いの町に4億人が住んでいるという。大都市部を過ぎると、少数民族だらけである。女性中心の村もあるし、民族衣装は華やかだ。観光案内的要素も若干あるが、以前出会った人たちとの再会を感動的に描く。ウブな少女が10年の月日を隔てて美しい女性に成長している姿を映し出すシーンはいい感じだ。

大きなダムが完成して、以前は急流だったところが、穏やかな流れになっている。10年で大きく変わっている。ダムができているところは大きな観光船をエレベーターで位置を上昇させる。3000tの船まで大丈夫と聞くと驚く。

2011年の放送時にまだウブだった女の子と母親を上海まで連れていった。それはそれで感動的だったと思う。以前、上海に行った時、地下鉄から降りようとしたら、いかにも田舎から出てきた人たちがこちらの真正面に押し寄せてきて驚いたのを思い出した。17歳で親のススメで隣の村の男と結婚した。結婚するまで一度も会っていなかったという。戦前の日本でよく聞くような話が、ほんの10年前の中国の田舎でもあったようだ。その少女が民宿経営者になって、美しく成長している。これも感動的だ。


他にも女の国とも言われる女性中心の村も再度訪れる。男性は女性の家に「通い婚」で生活するらしい。近くに湖があり,エンジンを積んだ船は禁止だ。透き通った湖を船で優雅に乗っている姿はいい感じだ。

最後に向けては、4000mを超える高地を進む。空気は薄い
竹内亮監督も高山病にかかってしまう。数々の困難にもぶち当たる。それでも向かっていく。
コメント
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