映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

鍵  市川昆

2009-06-24 22:25:07 | 映画(日本 昭和35年~49年)
市川昆監督による谷崎潤一郎原作の映画化。若干変態気味の親父役は中村雁治郎得意の役。その妻が京マチ子。いつもよりも強烈なメイクで気味が悪い。ぎりぎりの裸の表現とかこの当時としてはどぎつい表現だったのではないかな。。

大学教授の夫婦に中村雁治郎、京マチ子夫婦。娘に叶順子と彼女の恋人である医者のインターンが仲代達也である。京都のアッパー層を描く同じような作品はよくあるパターン。一言でいうと、中村雁治郎が娘の恋人仲代に自分の妻をくっつけてしまうことで刺激を得ようとしている変態じみている話。それを娘も知って困惑すると同時に四角関係に身を落とす不思議な世界に飛び込んでいく。
雁治郎も京マチ子もうまい。同じころ雁治郎と京マチ子で小津安二郎「浮草」というすごい傑作がある。でもこれはおもしろくないなあ。宮川一夫のカメラワークもあまりいかされている感じがしない。

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