映画「強奪のトライアングル」は2007年の香港映画だ。
香港ノワールを代表するツイ・ハーク,リンゴ・ラム,ジョニートーの監督3人でこの映画をつくった。俳優もサイモン・ヤムやラム・カートンといったジョニートー作品の常連が多いが、余分に解説をしてもらわないと何が何だかさっぱりわからない。途中からユーモアを交えた香港ノワールの動きになり少しはましになったけど、わかりづらいなあ。
エンジニアのサン(サイモン・ヤム)、タクシー運転手のファイ(ルイス・クー)、骨董屋のモク(スン・ホンレイ)の3人がバーで強盗話をしていると、老人が現れ、興味があったら連絡をくれと名刺と1枚の金貨を置いていく。前妻を事故で亡くしたサンは、前妻の友人だったリン(ケリー・リン)と結婚していた。しかし、多額の住宅ローンで悩んでいた。妻は毎晩謎の薬を飲ませるサンに疑惑を持ち、刑事ウェン(ラム・カートン)に相談するうち肉体関係を持つようになっていた。借金に追われるファイは、ヤクザのロンから執拗に強盗の仕事を持ちかけられている。株で失敗したモクは店をたたもうとしていた。
3人は名刺の人物チャンに連絡しようとするが、彼が死んだことを知る。しかも、チャンは大富豪だったのだ。3人が名刺に書かれていたURLを頼りに調べると、チャンはセントラルの政府ビルの下に秘宝を隠していた。地下に忍び込んだ3人は、棺に入った沢山の黄金が絡んだ礼服を見つける。
サンが怪しい行動をしているとリンから聞いたウェンは、サンが黄金の礼服を持っていることを知る。ウェンはモクの店に入ったサンを追い、礼服を奪うが、車の運転をサンに任せたため逆に人質になってしまう。借金の追いたてに焦ったファイは礼服を盗もうとモクの店に行くが、そこにモクも現れる。サンが礼服を持っていると知った2人は彼のいる場所に行く。リンもウェンの車を追ってそこに向かっていた。リン、ファイ、モクがサンの元に着くと、すきをついてウェンが礼服を奪い、車でリンをはねるが。。。
作品情報をたどって書いたが、見ているだけではここまでの情報が得られない。わかりづらい。
3人は運よく突如として大富豪と知り合うきっかけを持つ。出来過ぎと思う話で、何か不自然だなあという感じだ。説明不足の感が強く、しばらくは退屈だ。
しかし、すべての登場人物がそろい踏みとなった海辺の薄汚い海鮮料理屋での展開からは面白くなってくる。3人プラス妻に加えて、妻の恋人の警部、強盗話を持ち込む黒社会の男たち、道路の逃走劇を見て何かおかしいと感じる警官が加わり、唐の高官と思しきミイラーにかぶさった800万hk$程度の価値がある金貨を追いかける。そこにアル中の妙な男や海鮮料理屋のおばちゃんまでからむ。
ごちゃまぜといった印象だ。誰がゲットするのかを楽しむ展開となる。
拝金主義の典型ともいえる香港では、犯罪の動機が金目的ということが多そうだ。日本やアメリカでは資本主義なのにここまで映画でお金がテーマにならない。お金にしか頼れない国民性だろう。
ジョニートー独特のユーモア感ある締めは悪くない。
香港ノワールを代表するツイ・ハーク,リンゴ・ラム,ジョニートーの監督3人でこの映画をつくった。俳優もサイモン・ヤムやラム・カートンといったジョニートー作品の常連が多いが、余分に解説をしてもらわないと何が何だかさっぱりわからない。途中からユーモアを交えた香港ノワールの動きになり少しはましになったけど、わかりづらいなあ。
エンジニアのサン(サイモン・ヤム)、タクシー運転手のファイ(ルイス・クー)、骨董屋のモク(スン・ホンレイ)の3人がバーで強盗話をしていると、老人が現れ、興味があったら連絡をくれと名刺と1枚の金貨を置いていく。前妻を事故で亡くしたサンは、前妻の友人だったリン(ケリー・リン)と結婚していた。しかし、多額の住宅ローンで悩んでいた。妻は毎晩謎の薬を飲ませるサンに疑惑を持ち、刑事ウェン(ラム・カートン)に相談するうち肉体関係を持つようになっていた。借金に追われるファイは、ヤクザのロンから執拗に強盗の仕事を持ちかけられている。株で失敗したモクは店をたたもうとしていた。
3人は名刺の人物チャンに連絡しようとするが、彼が死んだことを知る。しかも、チャンは大富豪だったのだ。3人が名刺に書かれていたURLを頼りに調べると、チャンはセントラルの政府ビルの下に秘宝を隠していた。地下に忍び込んだ3人は、棺に入った沢山の黄金が絡んだ礼服を見つける。
サンが怪しい行動をしているとリンから聞いたウェンは、サンが黄金の礼服を持っていることを知る。ウェンはモクの店に入ったサンを追い、礼服を奪うが、車の運転をサンに任せたため逆に人質になってしまう。借金の追いたてに焦ったファイは礼服を盗もうとモクの店に行くが、そこにモクも現れる。サンが礼服を持っていると知った2人は彼のいる場所に行く。リンもウェンの車を追ってそこに向かっていた。リン、ファイ、モクがサンの元に着くと、すきをついてウェンが礼服を奪い、車でリンをはねるが。。。
作品情報をたどって書いたが、見ているだけではここまでの情報が得られない。わかりづらい。
3人は運よく突如として大富豪と知り合うきっかけを持つ。出来過ぎと思う話で、何か不自然だなあという感じだ。説明不足の感が強く、しばらくは退屈だ。
しかし、すべての登場人物がそろい踏みとなった海辺の薄汚い海鮮料理屋での展開からは面白くなってくる。3人プラス妻に加えて、妻の恋人の警部、強盗話を持ち込む黒社会の男たち、道路の逃走劇を見て何かおかしいと感じる警官が加わり、唐の高官と思しきミイラーにかぶさった800万hk$程度の価値がある金貨を追いかける。そこにアル中の妙な男や海鮮料理屋のおばちゃんまでからむ。
ごちゃまぜといった印象だ。誰がゲットするのかを楽しむ展開となる。
拝金主義の典型ともいえる香港では、犯罪の動機が金目的ということが多そうだ。日本やアメリカでは資本主義なのにここまで映画でお金がテーマにならない。お金にしか頼れない国民性だろう。
ジョニートー独特のユーモア感ある締めは悪くない。