外国体験のいろいろ(17)「画家とパトロンの重要性」で 南画の 河野秋邨画伯について書いた。1961年春、オハイオ州コロンバス市で大規模な個展を開催したとき、家内が和食を供したりお世話をした。そのお礼に上の写真の南画と墨書のお礼状を頂いた。先週、弟が父の遺品を整理しているとき見つけて拙宅まで届けてくれた。
48年前の昔のことだが河野画伯の南画が見つかったので掲載し、彼岸におられる画伯の冥福を祈る次第である。
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河野秋邨 [読み] こうの・しゅうそん [始年] 1890- [終年] 1987年
1917年、第11回文展に「夏雨新霽」初入選。1921年、富岡鉄斎、田近竹邨らと日本南画院を結成。 第一回展に「王子猷」を出品。 1927年、第八回帝展に「月下敲門」を出品。1940年、紀元二千六百年、奉祝展に「嶽雪頽轟」を出品。 1960年、松林桂月らと社団法人日本南画院を結成、理事長となる。1974年、勲三等瑞宝章を賜る。 1985年、第二五回日本南画院展に「時空虚実」を発表(終わり)