後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

空は水色、鳥が飛び

2013年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、秋は喨喨と空に鳴り・・・・・・世はことも無く、平和なニュースが新聞に という記事を掲載しました。

ところで、秋は喨喨と空に鳴り という部分は高村光太郎の「秋の祈り」という詩の最初の一行です。この際に詩の全文を下に示します。

北海道の空の写真は、http://uttinka12.blog.fc2.com/blog-entry-291.htmlからお借りいたしました。写真を撮影された「うっちん」さんという方へ謝意と敬意を表します。

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高村光太郎作、「秋の祈り」                            

秋は喨喨と空に鳴り
空は水色、鳥が飛び
魂いななき
清浄の水こころに流れ
こころ眼をあけ
童子となる

多端粉雑の過去は眼の前に横はり
血脈をわれに送る
秋の日を浴びてわれは静かにありとある此を見る
地中の営みをみづから祝福し
わが一生の道程を胸せまつて思ひながめ
奮然としていのる
いのる言葉を知らず
涙いでて
光にうたれ
木の葉の散りしくを見
獣のキキとして奔るを見
飛ぶ雲と風に吹かれるを庭前の草とを見
かくの如き因果歴歴の律を見て
こころは強い恩愛を感じ
又止みがたい責めを思ひ
堪へがたく
よろこびとさびしさとおそろしさとに跪く
いのる言葉を知らず
ただわれは空を仰いでいのる
空は水色
秋は喨喨と空に鳴る

http://t-koutarou.net/%E9%81%93%E7%A8%8B%E3%80%80%E4%BB%96/%E7%A7%8B%E3%81%AE%E7%A5%88より)

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秋は喨喨と空に鳴り・・・・・・世はことも無く、平和なニュースが新聞に

2013年10月10日 | 日記・エッセイ・コラム

最近の秋空は抜けるように高く澄み渡っています。私は最近、「秋空画像」を検索して秋空の美しさを楽しんでいます。その中から下に2枚だけご紹介いたします。

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この写真の出典はhttp://rv9084.blog38.fc2.com/blog-entry-226.htmlです。他にも秋空の写真が沢山掲載されていますのでお楽しみ下さい。

そして今朝の新聞には心が休まるニュースが2題出ていました。ああ世界は間違いなく平和への道を歩んでいるのだなあと感じます。

(1)英国がイランと関係修復交渉を始める

イランの穏健保守派のロハニ大統領になってから米英のイランとの抗争関係がゆるみ始めました。日本の安倍総理もニューヨークで開催された国連総会の折りにロハニ大統領と2人だけで会談しました。イランは日本の友好国なのです。

そして今朝のニュースによると、イギリスが2011年から断絶していたイギリス大使館をテヘランで再開する交渉を始めたというのです。イランもロンドン大使館を再開する方向です。

アメリカも同じような交渉をしているようです。するとこの先は米英の大使館がテヘランに出来、正常な外交関係が出来あがるののです。

そうしてイランの核兵器開発の調査が始まり、イランに対するアメリカ主導の厳しい経済制裁が緩和されます。当然、この動きはシリア内戦を話し合いで停戦する可能性をもたらものです。

中近東に平和が来るのです。小さなニュースですが大きな第一歩です。

(2)安倍総理と東南アジア諸国連合首脳と領有権の平和的解決で一致

下の写真は昨日。ブルネイ(昔のジャワ島の一部)で撮られた写真です。安倍総理と10ケ国のASEAN首脳との記念写真です。

中国は、フィリッピン、ベトナム、日本と領土問題で激しく対立しています。その領土問題を武力ではなく話し合いで解決しようという決議にいたったというニュースです。

幸い、それに賛同するように中国の李克強首相もASEAN首脳と昨日会談して融和姿勢を示したそうです。そしてASEANと中国の間に「友好条約」を作ることを提案しました。

日本はASEANのメンバーありませんからで、中国は尖閣諸島の問題をASEANとは切り離して、日本へ圧力をかけるつもりかも知れません。

しかしこれは東南アジアがより平和になる道なのです。明るいニュースです。

ところで話は変わりますが東南アジア諸国連合(ASEAN)の成功は後期高齢者の日本人にとってはほのぼのと心温まることなのです。

戦前の日本人には「大東亜共栄圏」の樹立という壮大な夢があったのです。本音はアジアの占領でしたが、欧米植民地だったアジアを解放するという善い側面もあったのです。その善い側面だけを見てロマンチックになっていた人も多かったのです。

その夢をかなえたのが東南アジア諸国連合(ASEAN)のように思えるのです。少なくとも私はそのように確信しています。

そこで下にその加盟国を示します。

加盟年月日      国名

1967年08月08日
(結成時)
インドネシアの旗 インドネシア
シンガポールの旗 シンガポール
タイの旗 タイ
フィリピンの旗 フィリピン
マレーシアの旗 マレーシア
1984年01月08日 ブルネイの旗 ブルネイ
1995年07月28日 ベトナムの旗 ベトナム
1997年07月23日 ミャンマーの旗 ミャンマー
ラオスの旗 ラオス
1999年04月30日

カンボジアの旗 カンボジア

そして以下は他の経済圏との比較です。

加盟国数地域・国名人口/100万人GDP/10億米ドル一人当りGDP/米ドル
10 東南アジア諸国連合(ASEAN) 600 1,865 3,111
03 北米自由貿易協定 (NAFTA) 453 17,138 37,858
27 欧州連合の旗 欧州連合 (EU) 499 16,242 32,537
05 メルコスールの旗 メルコスール(MERCOSUR) 273 2,812 10,312
- アフリカ連合 (AU) 850 1,515 1,896
- 日本の旗 日本 128 5,459 42,783
- 中華人民共和国の旗 中国 1,341 5,878 4,382
- インドの旗 インド 1,191 1,632

1,371

私の本当の夢は、この東南アジア諸国連合に日本、インド、中国、台湾、韓国、北朝鮮が加盟してヨーロッパ連合(EU)と互角に対抗できる日が来ることです。それは見果てぬ夢でしょうか。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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