後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

趣味を持っていると人生を豊かな気持ちで過ごせます!

2013年10月27日 | 日記・エッセイ・コラム

趣味は職業と違います。生活のための職業とは対照的です。

無駄な時間を費やして一つの遊びを何年も続けることを趣味と言います。

趣味には良い趣味、悪い趣味の区別はありません。どんなに良い趣味でも耽り過ぎて、家族や周りの人々へ迷惑をかければ悪い趣味に変化します。

趣味はほどほどにするのが良いのです。しかし人生の達人になる為には良い趣味を持って、ゆっくりと長年続けることが非常に重要です。

そんな趣味を持っていると人生を豊かな気持ちで過ごせます。

その上、その趣味を通して仲間が出来ます。いろいろな職業の人々です。

そのような人々と折にふれて話をすると、自分の考え方が自分の職業にとらわれた偏狭なものであったことに気がつきます。

その偏狭な考え方は「心の職業病」のようなものです。それを卒業すると、いろいろな考え方にはそれなりの良さがあることに気がつきます。

それこそが人生を豊かに過ごし、「人生の達人」になるために必要なことです。

そのような生き方は金持ちでなくても、程々の収入があれば誰でも出来ることです。

私の趣味は山林の中に小さな小屋を作り、そこへ時々行くことです。40年くらい続けています。現在も続けています。

数年前の、ある日の午後に、小屋の前の小川の傍で山小屋日記を書いていました。そこへ白樺林の中に独りで住んでいる人が寄ってくれました。

元共産党本部で働いていた人です。問わず語りに共産党の話をしました。

戦争中でしたが、彼は自由で平等な社会に憧れていたのです。ある帝国大学を卒業するとすぐに代々木本部で働き出したのです。自由で平等な社会に一番近いものが代々木にあるように見えたのです。別に共産主義でなくても良かったようです。

軍国主義の厳しかった戦争中に日本で自由や平等という考え方が許される所は代々木にしかなかったのです。彼は自分の人生を後悔していません。

私は共産党の役割が時代とともに変化するということを知りました。

「革命は銃口から生まれる」という物騒な時代はとうに過ぎ去ったのです。

全ての思想は変化するのです。

私は少し人生の達人になったような気分になりました。そんなことを教えてくれた彼も遠いところへ旅立ってしまいました。

私は自然と共に遊ぶ趣味は良い趣味ではないかと信じています。

下の写真は小屋の前の小川の水面です。この水面に写る木々や草の色合いが時間の経過とともに変化するのです。それを飽かずに眺めるのも私の趣味です。

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自然の姿の中に自分が溶け込んだような気分になります。

そんな経験を何度も続けていると野生動物が私を恐れないようになります。下はある日、小屋の前で遊んでいた時に、偶然会ったキツネです。何か私に話しかけたいことがあったのか傍によって来たのです。

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山小屋の近くではサルや鹿にはよく会います。先方が私を警戒しないので、会うチャンスが増えたと勝手に考えています。

こんな感じは嬉しいものです。山でだけと思っていましたら、都会の中の公園でも大きなアオサギが私が近づいても恐れないのです。

下に写真を示します。数年前に都立水元公園で撮った写真です。

近づいた私を気にしないでザリガニを探しています。そしてザリガニを咥えたのです。ザリガニが大きすぎて嘴から落ちてしまいました。一瞬の出来事でした。

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趣味を長年続けていると、いろいろな人々の話が聞けます。自分が無意識に持っていた「心の職業病」から卒業できます。

自然と共に遊ぶ趣味をもっていると自然の樹木や動物と心が通うようになります。

このような経験が、人生を豊かな気持ちで過ごす為に大変重要なことと信じています。皆様はどのような趣味をお持ちでしょうか?

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)