シリア内戦は200万人以上の難民を国外へ追い出しただけではありません。
シリアにある6ケ所の全ての世界文化遺産が盗掘されたり爆撃されたりして危機的な状況にあります。戦争は人間を狂気にするのです。
下に共同通信が伝えるこの危機的状況を示します。
(以下の情報の出典は、http://1topi.jp/curator/toshihiro.takagi/1307/15/261187です。)
共同通信 によると、国立アレッポ博物館のユーセフ・カンジョ館長(人類学)が2013年7月13日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所で講演し、同国の世界遺産である古都アレッポなどの文化遺産について「爆撃による破壊や紛争に乗じた盗掘などが繰り返されている」と惨状を訴えた。 また、 時事通信 によると、6月20日にカンボジアのプノンペンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、内戦が続くシリアにある古都ダマスカス、古代都市ボスラ、古都アレッポなど6カ所の世界遺産をすべて「危機遺産」に登録している。
そして、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産で、シリア西部にある十字軍の城「クラック・デ・シュバリエ」が、シリア軍に空爆され、一部が破壊されたもようだ。7月12日撮影とされる映像がインターネット上に出回っている。 時事通信 が伝えた。 7月13日までに YouTube に掲載された映像では、山上のとりでが空爆を受け火柱が上がった直後、建物の一部が砕け煙とともに飛び散る様子が映っている。また映像には、爆撃したのはアサド政権の戦闘機だと叫ぶ撮影者の声も入っており、城は反政府勢力に使われていたものと見られると NHK は伝えている。
なお クラック・デ・シュバリエ はこの前の記事、内戦が続くシリアとはこんな国のようです の中で上から3番目の写真で紹介しました。
クラック・デ・シュバリエは シリア北西部にある十字軍時代の城塞です。クラック・デ・シュバリエとはフランス語で「騎士の城」という意味だそうです。
下にその爆撃中の城の写真を示します。