日本の仮想敵国は中国です。昨日のアメリカの国務長官と防衛庁長官と日本の外務大臣と防衛大臣との会談でこの認識が確認され中国の軍事力増強へどのように対抗するかを相談したのです。尖閣諸島の防衛は安保条約の適用範囲だということも再確認されました。
一方、韓国はアメリカの軍事同盟国なので日本の敵ではありません。歴史認識に関して日本へ嫌がらせをする不愉快な国ですが敵国ではありません。
今日から日本海で日米韓の3国による共同軍事演習が行われます。横須賀を母港としているアメリカの原子力航空母艦が釜山港に停泊しています。
ところで日本はエジプトやシリアやイランやパキスタンのようなイスラム諸国とどのような外交関係を続けているのでしょうか?
驚くことにほんとんど全てのイスラム国と日本は友好関係を続けているのです。
しかし日本のマスコミはこの友好関係をほんど報道しません。
アメリカを不愉快にさせたり、刺激しないように注意しているのです。何と言ってもアメリカは日本にとって最も重要な同盟国なのです。そのアメリカがイスラム圏の幾つかの国々と抗争を続けている以上、日本もその政策を支援せざるを得ないのです。
例えばイラン人は日本人を尊敬し、友好的な人々です。日本とは友好条約もありました。しかしアメリカのイランに対する経済制裁には日本も同調せざるを得ません。
イランに駐在していたある親しい日本人の話によるとイラン人は経済制裁にもかかわらず日本へ大変友好的だったそうです。
したがってイスラム過激派は爆弾テロなどで日本人を標的にしません。日本国内で暴れまわりません。日本人を友人と思っているのです。
何故でしょうか?
理由は以下のように3つあります。
(1)ヨーロッパのキリスト教の国々は11世紀、12世紀に十字軍を中近東に送り込み、現在のベイルート、ヨルダン、シリア、イスラエル、などなどの土地に数多くの十字軍国家を作り、残虐な統治をし続けたのです。
その説明は昨日の記事、日本人には理解しにくい11世紀、12世紀の十字軍・・・十字軍が築いた中近東の城 で致しました。
日本ははるか遠方に存在する国だったので勿論、十字軍は送れませんでした。この件に関して、日本は完全無罪です。
(2)日本は仏教国なので一神教のキリスト教とイスラム教との間の戦争には完全に中立的な存在なのです。
(3)イギリスの18世紀の産業革命以後に、圧倒的な武力を持つようになったヨーロッパ諸国とロシアが、中近東のイスラム諸国を保護国や植民地にしました。
その憎いロシアを日本は日露戦争で敗ったのです。ロシアに権益を奪われていたイランをはじめイスラム諸国が拍手喝采をしたのです。
そして第二次世界大戦では日本は勇敢にもアメリア、イギリスに立ち向かい、大きな損害を与えたのです。
日本は敗けましたがこの大戦争のお蔭で、インド、パキスタン、エジプト、イラン、イラク、ヨルダン、サウジアラビアなどなどの諸国が独立国家になれたのです。
当然のことながら、これらの国々は日本へ深く感謝しています。
サンフランシスコ講和条約の後、日本はこれらの国々と友好的な外交関係を築き、それを維持しています。
以上のような事情を勘案すると、日本人はもっともっとイスラム圏の人々に親近感をもって友人として付き合うほうが良いと思います。
例えばイランには16件の世界文化遺産があるのです。もっと日本人が観光旅行に行っても良いのではないでしょうか?
下に16件のイランの世界文化遺産のなかから3件を選んで、その文化遺産の写真をお送りします。
日本人がもっとイスラム教の国々と交流を深めるように祈っています。それが世界の平和共存に大きな貢献をすると信じています。
上はペルセポリスの遺跡です。ダレイオス1世が建設に着手したのは紀元前520年と言われています。
上はイランのエスファハーンにあるイマーム広場です。
上はタブリーズの歴史的バザール施設 です。
上の3枚の写真の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3です。