後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

林間に紅葉を焚く・・・甲斐駒の麓の山林で

2013年10月31日 | 写真

今日は山梨県北杜市の甲斐駒岳の麓の山小屋へ家族で行きました。

林間に酒を煖め、紅葉を焼く・・・という白楽天の詩をそらんじながら紅葉を焚いて来ました。

下がその林間の写真です。

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寄題送王十八帰山仙遊寺   白居易(白楽天)

曽於太白峰前住
数到仙遊寺裏来
黒水澄時潭底出
白雲破処洞門開
林間煖酒焼紅葉
石上題詩掃緑苔
惆悵旧遊復無到
菊花時節羨君廻

訳:その昔、私が太白峰の麓に住んでいた頃はよく仙遊寺へ出かけたものだ。
水が澄む秋の季節には、川淵の底まで透けて見え、白雲が切れた辺りに
仙遊寺の山門があった。また仙遊寺の林間では散り落ちた紅葉を焚いて
酒を煖めたり、緑苔を払った石の上に詩を書いたりしたものだ。
ああ残念ながら、昔遊んだあの地に私はもう二度とは行くことはないだろう。
菊の花の咲くこの季節に、そこに帰っていく君が羨ましいよ。


カラマツが紅葉する季節に、北原白秋の詩をお送りいたします

2013年10月31日 | 日記・エッセイ・コラム

「からまつ」    北原白秋


               一

 からまつの林を過ぎて、

 からまつをしみじみと見き。

 からまつはさびしかりけり。

 たびゆくはさびしかりけり。

      二
        

         
 からまつの林を出でて、

 からまつの林に入りぬ。

 からまつの林に入りて、

 また細く道はつづけり。

      三

 からまつの林の奥も

 わが通る道はありけり。


  霧雨のかかる道なり。

 山風のかよふ道なり。

      四

 からまつの林の道は、

 われのみか、ひともかよひぬ。

 ほそぼそと通ふ道なり。

  さびさびといそぐ道なり。

      五

 からまつの林を過ぎて、

 ゆゑしらず歩みひそめつ。

 からまつはさびしかりけり、

 からまつとささやきにけり。

      六

 からまつの林を出でて、


  
 浅間嶺にけぶり立つ見つ。

 浅間嶺にけぶり立つ見つ。

 からまつのまたそのうへに。

      七

 からまつの林の雨は

 さびしけどいよよしづけし。

 かんこ鳥鳴けるのみなる。

 からまつの濡るるのみなる。

      八

 世の中よ、あはれなりけり。

 常なれどうれしかりけり。

 山川に山がはの音、

 からまつにからまつのかぜ。

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下の4枚の写真は昨年、10月29日に上高地を散策しながら撮った風景写真です。

大正池の向こう側の遠方のカラマツ林をズームで撮りまた。

そして田代橋から梓川の上流に向かって右側の岸辺を歩きながらカラマツ林を撮りました。

梓川の向こう側の遥か上の方には穂高連山が見える筈です。雲が多く、わずかに時々雪山の稜線が見えていました。

河童橋には相変わらず人が沢山いましたので敬遠しました。

このようにカラマツ林が見事に紅葉している風景は何度も上高地に来ていますが初めてです。写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)