後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

21世紀の現在でもカヤ葺の家に住む人の心の豊かさ!

2015年10月25日 | 日記・エッセイ・コラム
昨日、東京の秘境、桧原村の紅葉の写真を撮るために、五日市から秋川渓谷を遡りました。
しかし季節が早すぎて木々は紅葉していません。木によっては黄葉しているのもありましたが、まだまだです。先週行った北海道はあんなに美しく紅葉していたのに東京近辺はこれからです。
下の写真がまだ紅葉していない木々の様子です。

ところが秋川の向こうの南向きの山裾に茅葺(かやぶき)の家を見つけたのです。
下の写真がその茅葺の家です。清流から少し上がった日当たりの良い山裾にあります。

この写真のように見事な石垣の上に茅葺の屋根が見えます。
まさか人が住んでいないと思いました。
車で清流の橋を越えて門の前まで行き、そこから挨拶の声をかけました。下の写真は門の所から見た家の左半分です。

 広い庭は綺麗に掃除されていて軒先には洗濯物を乾す枠が2つも吊るしてあります。人数の多い家族なのでしょう。
よく磨いたガラス戸の左端には雨戸をしまう戸袋がついています。
日向ぼっこをしたら心地よさそうな縁側に陽が射し込んでいます。その縁側の外には夏に夕涼みをするような縁台もあります。
声をかけたら返事がありません。森閑としていて人の気配がしません。
そこで門の右を見たら大きな木造のガレージがあり車が3台入るように出来ています。2台の乗用車はありましたが、1台の車のスペースが空いています。きっと一家で下の町まで買い物にでも行ったのでしょう。
また今度はお土産でも持って訪ねてみようと思い帰ることにしました。
清流を渡り振り返ったらし下の写真のような茅葺の屋根の風破が見えました。

屋根の天辺に囲炉裏の煙出しがついています。まさか囲炉裏は使っていないでしょう。プロパンガスで煮炊きをしている筈です。
それにしても江戸時代そのままのような構造の茅葺の家に住んでいる人が居るとは驚きです。下の写真のようなこの家の下の清流を眺めながら、ここに住んでいる人の心の豊かさに感動しました。

以前から江戸時代の農家を復元し、展示してある風景を何回もこのページでご紹介してきました。しかし今日はそこに人が住んでいる家をご紹介出来て私まで心楽しく豊かな気分になります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)