最近イギリスを訪問している習近平主席は大歓迎を受けています。
先に国賓として招待していたアメリカは冷ややかな歓迎ぶりでした。あらためて太平洋の覇権をめぐる米中関係の厳しさを感じさせます。
しかしイギリスは太平洋とは遠く離れているので以前から親中國政策をとり中国とは友好関係を作っておいたのです。
その中国が原発3基を先進国イギリスへ輸出し建設するという契約を結んだのです。
これは大変驚きです。従来の中国の工業製品は品質管理が悪く信頼性に乏しかったのです。
それなのに先進国のイギリスが危険な原発を中国に発注したのです。
これで中國はその原発の技術的信頼性の保証と輸出政策への弾みを貰ったのです。
今年の4月に中国はパキスタンに5基の原発建設の受注もしているのです。その他交渉中の国々も含めると中国は近い将来、世界一の原発輸出国になる勢いです。
中國の工業技術が劣悪だった時代はとっくに終わっていたのです。時代は大きく変っているのです。
こんな情勢なのに日本は相変わらず中國を蔑視しています。南京虐殺問題に必要以上に感情的になって中國を憎んでいます。
中國に対する戦前の差別用語を叫ぶ人も多いのです。ヘイトスピーチも沢山あります。
この差別用語とヘイトスピーチが如何に大きく日本の国益を害しているのでしょうか?
冷静に考える時代になって来たのではないでしょうか?
私はネットで差別用語や中国を蔑む文章は絶対に掲載しないように努力しています。
その原因は経済的な理由よりも自分の人格を傷つけるからです。
上記のように中國を高く評価するような記事を出すと建設的なコメントの他に差別用語の入ったコメントも貰います。あるいは中國人を蔑むようなコメントを貰います。
建設的な反論なら大歓迎しますが、感情的な、そして失礼なコメントは申し訳ありませんが消すことにしています。
例えば、「中國の原発技術をイギリスが信用しても中国からの輸入品の品質が悪いのは事実ではありませんか?それなのに中國の技術を認めるようなこの記事は間違っています。」というようなコメントなら大歓迎なのです。このようなコメントは記事の不完全さを補ってくれる有難いコメントなのです。しかし差別用語の入っているコメントや中國人全体を蔑視したコメントはいけません。それは日本の品格を貶めるのでいけないのです。何度も書きますが経済的理由で消すのではありません。私が個人的に日本の品格を貶めると信じているからです。
しかし日本の平和を守る為に、日本の軍備は十分にしておくことも一方では絶対に必要です。残念ながら、それは国際政治の現実なのです。
それにしても時代が大きく変わりつつあるものです。
今日の挿絵は昨日撮って来た秋の陽に輝く相模湖の風景写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料=====================
(1)中国、イギリスへの原発3機の輸出で最終合意・総工費は6兆5000億円:http://www.businessnewsline.com/news/201510210730420000.html
国の習近平国家主席は10月20日、訪問先のイギリスのロンドンで記者会見を行い、イギリスへの原発の輸出で最終合意に達したことを発表した。
今回、中国製原発の建設が決まったのは、英サマセット州ヒンクレイ・ポイント(Hinkley Point)原発、サフォーク州サイズウェル(Sizewell)原発、そしてエセックス州ブランドウェル(Bradwell )原発の合計3機で、最初の1機となるヒンクレイ・ポイント原発C号機の運用開始は2025年頃となる見通し。
ヒンクレイ・ポイントC号機を始めとする原発の建設は、中国国営の原子力企業、CGNとフランスの原子力大手、EDFがコンソーシアム(企業連合体)を形成した上で、この中仏合弁のコンソーシアムによって進められることが計画されている。
3機合わせた原発建設の総工費は300億ポンド(約5兆5000億円)にも及ぶもので、中国にとっては政治主導の外国向け先端技術輸出の一大成功例となることとなる。
(2)(中国)パキスタンに原子炉5基輸出、総額150億米ドル。
中国はパキスタンに対し、独自モデルの第3世代原子炉「華竜1号」を輸出する。:2015年04月
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201504220181
国営の中国核工業集団(CNNC)がこのほど、「華竜1号」の提供に関する枠組み協定をパキスタン当局と締結した。計5基を総額150億米ドル(約1兆7950億円)で輸出する予定。輸出額は中国の原子力発電業界で過去最大規模となる見通しだ。地元メディアが22日伝えた。
中国はこれまで、原発分野でパキスタンとの連携を強化してきた。CNNCが現地に整備したチャシュマ原発は、出力32万5000kWの1号機が2000年、出力33万kWの2号機が2011年にそれぞれ運転を開始。カラチ原発の原子炉増設も受注している。同原発の2-3号機には、「華竜1号」が採用される運びだ。
中国が“自主開発”と主張する「華竜1号」はPWR(加圧水型原子炉)。国策企業のCNNCと中国広核集団(CGN)の2大原発企業が共同で開発した。CGNが持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術と、中核集団が自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合。重大事故の予防措置などを強化した。
福島第1原発事故を受けて原発の新設認可を凍結していた中国では、昨年に入って、沿海部での原子炉建設を早期に再開する方針が明らかにされた。今年2月に紅沿河原発(遼寧省)の5-6号機、4月に福清原子力発電所(福建省)の5-6号機が相次いで建設認可を取得している。うち福清原発については、オリジナル原子炉の「華竜1号」が初めて設置される予定。
今日の挿絵は昨日撮って来た秋の陽に輝く相模湖の風景写真です。
先に国賓として招待していたアメリカは冷ややかな歓迎ぶりでした。あらためて太平洋の覇権をめぐる米中関係の厳しさを感じさせます。
しかしイギリスは太平洋とは遠く離れているので以前から親中國政策をとり中国とは友好関係を作っておいたのです。
その中国が原発3基を先進国イギリスへ輸出し建設するという契約を結んだのです。
これは大変驚きです。従来の中国の工業製品は品質管理が悪く信頼性に乏しかったのです。
それなのに先進国のイギリスが危険な原発を中国に発注したのです。
これで中國はその原発の技術的信頼性の保証と輸出政策への弾みを貰ったのです。
今年の4月に中国はパキスタンに5基の原発建設の受注もしているのです。その他交渉中の国々も含めると中国は近い将来、世界一の原発輸出国になる勢いです。
中國の工業技術が劣悪だった時代はとっくに終わっていたのです。時代は大きく変っているのです。
こんな情勢なのに日本は相変わらず中國を蔑視しています。南京虐殺問題に必要以上に感情的になって中國を憎んでいます。
中國に対する戦前の差別用語を叫ぶ人も多いのです。ヘイトスピーチも沢山あります。
この差別用語とヘイトスピーチが如何に大きく日本の国益を害しているのでしょうか?
冷静に考える時代になって来たのではないでしょうか?
私はネットで差別用語や中国を蔑む文章は絶対に掲載しないように努力しています。
その原因は経済的な理由よりも自分の人格を傷つけるからです。
上記のように中國を高く評価するような記事を出すと建設的なコメントの他に差別用語の入ったコメントも貰います。あるいは中國人を蔑むようなコメントを貰います。
建設的な反論なら大歓迎しますが、感情的な、そして失礼なコメントは申し訳ありませんが消すことにしています。
例えば、「中國の原発技術をイギリスが信用しても中国からの輸入品の品質が悪いのは事実ではありませんか?それなのに中國の技術を認めるようなこの記事は間違っています。」というようなコメントなら大歓迎なのです。このようなコメントは記事の不完全さを補ってくれる有難いコメントなのです。しかし差別用語の入っているコメントや中國人全体を蔑視したコメントはいけません。それは日本の品格を貶めるのでいけないのです。何度も書きますが経済的理由で消すのではありません。私が個人的に日本の品格を貶めると信じているからです。
しかし日本の平和を守る為に、日本の軍備は十分にしておくことも一方では絶対に必要です。残念ながら、それは国際政治の現実なのです。
それにしても時代が大きく変わりつつあるものです。
今日の挿絵は昨日撮って来た秋の陽に輝く相模湖の風景写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料=====================
(1)中国、イギリスへの原発3機の輸出で最終合意・総工費は6兆5000億円:http://www.businessnewsline.com/news/201510210730420000.html
国の習近平国家主席は10月20日、訪問先のイギリスのロンドンで記者会見を行い、イギリスへの原発の輸出で最終合意に達したことを発表した。
今回、中国製原発の建設が決まったのは、英サマセット州ヒンクレイ・ポイント(Hinkley Point)原発、サフォーク州サイズウェル(Sizewell)原発、そしてエセックス州ブランドウェル(Bradwell )原発の合計3機で、最初の1機となるヒンクレイ・ポイント原発C号機の運用開始は2025年頃となる見通し。
ヒンクレイ・ポイントC号機を始めとする原発の建設は、中国国営の原子力企業、CGNとフランスの原子力大手、EDFがコンソーシアム(企業連合体)を形成した上で、この中仏合弁のコンソーシアムによって進められることが計画されている。
3機合わせた原発建設の総工費は300億ポンド(約5兆5000億円)にも及ぶもので、中国にとっては政治主導の外国向け先端技術輸出の一大成功例となることとなる。
(2)(中国)パキスタンに原子炉5基輸出、総額150億米ドル。
中国はパキスタンに対し、独自モデルの第3世代原子炉「華竜1号」を輸出する。:2015年04月
http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201504220181
国営の中国核工業集団(CNNC)がこのほど、「華竜1号」の提供に関する枠組み協定をパキスタン当局と締結した。計5基を総額150億米ドル(約1兆7950億円)で輸出する予定。輸出額は中国の原子力発電業界で過去最大規模となる見通しだ。地元メディアが22日伝えた。
中国はこれまで、原発分野でパキスタンとの連携を強化してきた。CNNCが現地に整備したチャシュマ原発は、出力32万5000kWの1号機が2000年、出力33万kWの2号機が2011年にそれぞれ運転を開始。カラチ原発の原子炉増設も受注している。同原発の2-3号機には、「華竜1号」が採用される運びだ。
中国が“自主開発”と主張する「華竜1号」はPWR(加圧水型原子炉)。国策企業のCNNCと中国広核集団(CGN)の2大原発企業が共同で開発した。CGNが持つCPR1000(フランス系)の改良第3世代炉「ACPR1000」技術と、中核集団が自主開発した第3世代炉「ACP1000」技術を融合。重大事故の予防措置などを強化した。
福島第1原発事故を受けて原発の新設認可を凍結していた中国では、昨年に入って、沿海部での原子炉建設を早期に再開する方針が明らかにされた。今年2月に紅沿河原発(遼寧省)の5-6号機、4月に福清原子力発電所(福建省)の5-6号機が相次いで建設認可を取得している。うち福清原発については、オリジナル原子炉の「華竜1号」が初めて設置される予定。
今日の挿絵は昨日撮って来た秋の陽に輝く相模湖の風景写真です。