どう思いますか?と聞かれてもすぐには返事が出来ないかもしれません。
答はいろいろあるでしょう。例えば、殺された先住民(インディアン)達が可哀そうです。日本人は関係無いので何も思いません。自分も同じ人類として、殺した側の罪の深さに愕然とします。などなどいろいろあるでしょう。
私が一番尊敬出来ない意見は、「殺したのは西洋人で、彼等は日本人が想像もつかない残忍な人種です」というものです。この考えかたこそ差別主義そのものなのです。こういう考え方が人種間の争いや戦争の原因になるのです。
それはさておき私は、「絶滅寸前のヨーロッパの少数民族」という連載記事を1月8日から30日まで6回書きました。
その延長で北アメリカ大陸と南米大陸における先住民のことを書きたいと思います。
今日は南米大陸のことは後にして、北米大陸の先住民のモンゴロイド人種インディアンの運命を書いてみたいと思います。
彼等はコロンブスが1498年にアメリカに到達したた当時、500万人から1000万人いたと想像されています。
この推定500万~1000万人いたインディアンは白人の直接・間接虐殺により実に95%が死に絶えたと言われています。
このモンゴロイド人種のインディアンは15000年前頃にベーリング海峡が陸続きたっだときにアメリカ大陸に渡って来たのです。
ちなみに日本に人間が住み着き始めたのは旧石器時代の約40000年前ですから北米大陸への移動は随分と後の現象だったのです。
北米に移住したインディアン達は各地に散在し、それぞれ独自の文化を持つ部族になりました。
最近の研究によると北米には数百の部族が住んでいたと言われています。
例えば、カリフォルニアのインディアンの部族は次のようになります。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ州の先住民族、より抜粋)
アコマウイ Achomawi
アントニアーニョ Antoniaño
アツゲウィ Atsugewi
ベアリバー
カウィヤ Cahuilla
カンポ Campo
チュケチャンスィ Chukchansi
チュマシュ Chumash (Dialects: Roseño, Purisimeño, Barbareño, Inezeño, Ventureño, Obispeño, en:Santa Paula, Cruzeño, Emigdiano Allilik)
チルラ Chilula
チマリコ Chimariko
以上のような部族が全て絶滅したわけではありません。
現在のインディアン居留地で最大であるナバホ居留地は、アリゾナ州・ニューメキシコ州・コロラド州にまたがる8万平方kmで(約北海道と同じ大きさ)に約20万人のナバホ人が居住しているのです。
居留地の部族は政府を持ち、警察も裁判も行うが、重要犯罪は連邦裁判所管轄に置かれています。
居留地はインディアンが自由に使えるのが建前です。しかし経済的に自立できない居留地では連邦政府からの資金援助を受けており、そのために自治権も制約されるています。
北米のインディアンの人類学的研究は大変豊富です。そして北米のインディアン殺戮に関する一般的な本の出版やインターネット上の情報も多数あります。
いろいろ調べた結果、今日は佐世保市生まれ、厚木市在住の古賀一典さんが書いたインディアンに関する研究報告書の一部抜粋だけをお伝えします。詳細は是非、http://www.aritearu.com/Influence/Native/Native.htm をご覧下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
推定500万~1000万人いたインディアンは白人の直接・間接虐殺により実に95%が死に絶えた。しかし、彼らの「与え尽くし」に実践された高貴な精神文化には私達文明人が遠い過去に忘れてしまった何かを思い起こさせずにはおかない。
西洋人が野蛮人とレッテルを貼ったインディアン、確かに一部の部族による捕虜の虐待や処刑、そして西欧の覇権争いに巻き込まれたインディアン同士の戦争には目を覆うものが存在する。
・・・しかし、彼らインディアンはその過ちから学んだ教訓を魂に刻んできた人々であり、命ある全てのものが自分の兄弟であり、人のためにいつでも喜んで命をさしだすことを最高の美徳としていた。しかし、文明人は彼らの命ばかりでなく、この崇高な精神を同化政策により徹底的に踏みにじり、現在でも多くのインディアンを苦しめ続けている。自己基盤を喪ったインディアン社会はアルコール依存、事故による自殺、貧困、育児放棄、肥満などに直面している。
・・・私は結婚する前にアッシジの聖フランシスコに導かれ、カトリックの洗礼を受けた。
その後、私はアメリカ・インディアンの精神に触れ、彼ら先住民族の方たちが如何に「与え尽くし」に生きた民であるかを、創造主の教えを如何に忠実に守りぬいた民であったかを感じるようになっていった。彼らが持つ崇高な精神文化を知れば知るほど、そして2000年もの間、キリスト教が犯してきた人間・環境破壊を思うにつれ、私が歩く道はいつしか彼ら先住民族の視点という灯台に導かれているのを感じている。
(この部は、http://www.aritearu.com/Influence/Native/NativeMind/NativeMind.htm から抜粋)
・・・アメリカ・インディアン(先住民族)に関する文献は過去から溯ると膨大な量にのぼり、その全てを網羅することは出来ません。それは私がアメリカ・インディアンの魂に触れたのが約17年前(私が36歳の時)と最近のことだからです。多くの文献が絶版になってしまった今では、これらの失ってしまった言葉に触れるのは困難かも知れません。ただ世界中でアメリカ・インディアンを始めとして世界各地の先住民族がもつ叡智に、地球・人間破壊を救い出すものがあると感じる人々が増えています。遥か太古から心に刻まれつづけられた人々の声を真剣に聴こうとする人々の手によって、今も多くの文献が生まれ続けていることはその証明だと感じています。また私自身これらの文献を再度読み直しているものがあり、その時感じられなかったものが今新たな響きをもって私自身の心を揺さぶっています。時間がかかるかも知れませんが、新たに加筆していかねばと感じています。ただ残念なことに「リトル・トリー」に代表される偽書がいくつか存在している事実があることを知っていただきたいと思います。
詳しくは「インディアンの伝記や物語を記した文献」に書きましたが、現在においても先住民族の魂への新たな侵略が産まれつづけているのも事実なのです。・・・以下省略。
ここに紹介した古賀一典さんの研究書の一番貴重な部分は数百に及ぶようなインディアンに関する文献の一覧表です。
内容ごとに分類された文献の一覧表は圧倒的です。感動的です。
是非、古賀一典さんの研究書、http://www.aritearu.com/Influence/Native/Native.htm を直接ご覧ください。
挿絵代わりの写真はこの研究書からお借りしたインディアンの写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
答はいろいろあるでしょう。例えば、殺された先住民(インディアン)達が可哀そうです。日本人は関係無いので何も思いません。自分も同じ人類として、殺した側の罪の深さに愕然とします。などなどいろいろあるでしょう。
私が一番尊敬出来ない意見は、「殺したのは西洋人で、彼等は日本人が想像もつかない残忍な人種です」というものです。この考えかたこそ差別主義そのものなのです。こういう考え方が人種間の争いや戦争の原因になるのです。
それはさておき私は、「絶滅寸前のヨーロッパの少数民族」という連載記事を1月8日から30日まで6回書きました。
その延長で北アメリカ大陸と南米大陸における先住民のことを書きたいと思います。
今日は南米大陸のことは後にして、北米大陸の先住民のモンゴロイド人種インディアンの運命を書いてみたいと思います。
彼等はコロンブスが1498年にアメリカに到達したた当時、500万人から1000万人いたと想像されています。
この推定500万~1000万人いたインディアンは白人の直接・間接虐殺により実に95%が死に絶えたと言われています。
このモンゴロイド人種のインディアンは15000年前頃にベーリング海峡が陸続きたっだときにアメリカ大陸に渡って来たのです。
ちなみに日本に人間が住み着き始めたのは旧石器時代の約40000年前ですから北米大陸への移動は随分と後の現象だったのです。
北米に移住したインディアン達は各地に散在し、それぞれ独自の文化を持つ部族になりました。
最近の研究によると北米には数百の部族が住んでいたと言われています。
例えば、カリフォルニアのインディアンの部族は次のようになります。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ州の先住民族、より抜粋)
アコマウイ Achomawi
アントニアーニョ Antoniaño
アツゲウィ Atsugewi
ベアリバー
カウィヤ Cahuilla
カンポ Campo
チュケチャンスィ Chukchansi
チュマシュ Chumash (Dialects: Roseño, Purisimeño, Barbareño, Inezeño, Ventureño, Obispeño, en:Santa Paula, Cruzeño, Emigdiano Allilik)
チルラ Chilula
チマリコ Chimariko
以上のような部族が全て絶滅したわけではありません。
現在のインディアン居留地で最大であるナバホ居留地は、アリゾナ州・ニューメキシコ州・コロラド州にまたがる8万平方kmで(約北海道と同じ大きさ)に約20万人のナバホ人が居住しているのです。
居留地の部族は政府を持ち、警察も裁判も行うが、重要犯罪は連邦裁判所管轄に置かれています。
居留地はインディアンが自由に使えるのが建前です。しかし経済的に自立できない居留地では連邦政府からの資金援助を受けており、そのために自治権も制約されるています。
北米のインディアンの人類学的研究は大変豊富です。そして北米のインディアン殺戮に関する一般的な本の出版やインターネット上の情報も多数あります。
いろいろ調べた結果、今日は佐世保市生まれ、厚木市在住の古賀一典さんが書いたインディアンに関する研究報告書の一部抜粋だけをお伝えします。詳細は是非、http://www.aritearu.com/Influence/Native/Native.htm をご覧下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
推定500万~1000万人いたインディアンは白人の直接・間接虐殺により実に95%が死に絶えた。しかし、彼らの「与え尽くし」に実践された高貴な精神文化には私達文明人が遠い過去に忘れてしまった何かを思い起こさせずにはおかない。
西洋人が野蛮人とレッテルを貼ったインディアン、確かに一部の部族による捕虜の虐待や処刑、そして西欧の覇権争いに巻き込まれたインディアン同士の戦争には目を覆うものが存在する。
・・・しかし、彼らインディアンはその過ちから学んだ教訓を魂に刻んできた人々であり、命ある全てのものが自分の兄弟であり、人のためにいつでも喜んで命をさしだすことを最高の美徳としていた。しかし、文明人は彼らの命ばかりでなく、この崇高な精神を同化政策により徹底的に踏みにじり、現在でも多くのインディアンを苦しめ続けている。自己基盤を喪ったインディアン社会はアルコール依存、事故による自殺、貧困、育児放棄、肥満などに直面している。
・・・私は結婚する前にアッシジの聖フランシスコに導かれ、カトリックの洗礼を受けた。
その後、私はアメリカ・インディアンの精神に触れ、彼ら先住民族の方たちが如何に「与え尽くし」に生きた民であるかを、創造主の教えを如何に忠実に守りぬいた民であったかを感じるようになっていった。彼らが持つ崇高な精神文化を知れば知るほど、そして2000年もの間、キリスト教が犯してきた人間・環境破壊を思うにつれ、私が歩く道はいつしか彼ら先住民族の視点という灯台に導かれているのを感じている。
(この部は、http://www.aritearu.com/Influence/Native/NativeMind/NativeMind.htm から抜粋)
・・・アメリカ・インディアン(先住民族)に関する文献は過去から溯ると膨大な量にのぼり、その全てを網羅することは出来ません。それは私がアメリカ・インディアンの魂に触れたのが約17年前(私が36歳の時)と最近のことだからです。多くの文献が絶版になってしまった今では、これらの失ってしまった言葉に触れるのは困難かも知れません。ただ世界中でアメリカ・インディアンを始めとして世界各地の先住民族がもつ叡智に、地球・人間破壊を救い出すものがあると感じる人々が増えています。遥か太古から心に刻まれつづけられた人々の声を真剣に聴こうとする人々の手によって、今も多くの文献が生まれ続けていることはその証明だと感じています。また私自身これらの文献を再度読み直しているものがあり、その時感じられなかったものが今新たな響きをもって私自身の心を揺さぶっています。時間がかかるかも知れませんが、新たに加筆していかねばと感じています。ただ残念なことに「リトル・トリー」に代表される偽書がいくつか存在している事実があることを知っていただきたいと思います。
詳しくは「インディアンの伝記や物語を記した文献」に書きましたが、現在においても先住民族の魂への新たな侵略が産まれつづけているのも事実なのです。・・・以下省略。
ここに紹介した古賀一典さんの研究書の一番貴重な部分は数百に及ぶようなインディアンに関する文献の一覧表です。
内容ごとに分類された文献の一覧表は圧倒的です。感動的です。
是非、古賀一典さんの研究書、http://www.aritearu.com/Influence/Native/Native.htm を直接ご覧ください。
挿絵代わりの写真はこの研究書からお借りしたインディアンの写真です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)