後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

オリンピックの最中にイランとイスラエルが軍事衝突

2018年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム
韓国の平昌では92ケ国からの選手、3000人が各種の冬季オリンピック競技に参加しています。平穏です。平和です。
しかしその最中にシリア内戦を巡って新にイスラエルとイランが軍事衝突を始めるような事件が起きました。何という悲惨な内戦なのでしょうか。
イスラエル難民は500万人以上もいて人口の四分の一がすでに難民になってトルコなどへ逃れて苦しい難民生活をしているのです。
シリア内戦は今迄は分かり易い構図でした。それにあらたにイスラエルとイランの衝突が加わろうとしているのです。
内戦の今迄の構図は『ロシアとイランが支援するアサド大統領側』と『アメリカと中東有志連合が支援する反体制派とクルド民族』との間の戦争でした。このように構図が簡単になったのはアメリカと中東有志連合がイスラム国を撃破して、ほぼ消滅させたからです。
そこにアサド大統領を支援しているイランをイスラエルが空爆し始めたのです。シリア国内のアサド政権とイランの軍事施設を空爆し、イスラエル機がシリア国内で撃墜されたのです。
イスラエルは従来はパレスチナ自治区と激しい内戦を続けていました。それがトランプ大統領の支援を受けて気が大きくなったのか東にあるイランと抗争を始めたのです。
イスラエルはもともとイランの核兵器開発に強く反発していましたので、この機会にイラン本土の空爆も考えているのでしょう。
トランプ大統領のイラン支持の影響がこんな形で出て来るとは考えられませんでした。
シリアでは毎日のように「ロシアとイランとアサド大統領側」と「アメリカと中東有志連合と反体制派とクルド民族」との間で残酷な戦争行為が続いています。それこそ此の世の地獄絵図です。最近もロシア民兵が多数、シリアで戦死しました。
それに加えて、イスラエル軍はシリア領内のシリアとイランの軍事施設12カ所を空爆したのです。
イスラエルとイランの軍事的衝突が激しい状態になったのです。
以下に日本経済新聞ネット版、https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26802280R10C18A2FF8000/ からの抜粋を示します。

「イスラエル、イランと一触即発、戦闘機撃墜受け報復連鎖」2018/2/11
 【カイロ=飛田雅則、アンカラ=佐野彰洋】
敵対関係にあるイスラエルとイラン間の緊張が高まっている。10日、イランが支援するシリアのアサド政権が自国を空爆したイスラエル軍機を撃墜した。イスラエルは報復として追加空爆に踏み切った。
イランの影響下にあるレバノンのイスラム教民兵組織ヒズボラも巻き込んだ大規模な衝突に発展する懸念があり、中東情勢を一段と不安定化させかねない。
イスラエル側の説明によると10日、シリア領内からイランの無人機がイスラエル領空に侵入し、同国の攻撃用ヘリコプターがこれを撃墜。その後、無人機侵入への報復措置としてシリア領内のイラン施設を空爆したF16戦闘機の1機がシリアの地対空ミサイルシステムの攻撃を受け、イスラエル北部に墜落した。
イスラエル軍はこれまでもシリア領内でイランやヒズボラが関係する軍事施設などを空爆してきたが、撃墜されるのはシリア内戦が始まった2011年以降初めて。パイロット2人は脱出し救助されたが、1人は重傷という。
これを受け、イスラエル軍はシリア領内の同国とイランの軍事施設12カ所を空爆。シリア人権監視団(英国)によると、アサド政権軍の兵士ら少なくとも6人が死亡した。イスラエルのネタニヤフ首相はイランとシリアの攻撃を「侵略だ」と非難し「主権と安全を守るため必要なあらゆる措置を講じ続ける」と強調した。一方、シリアのアサド政権はイスラエルの空爆を「テロ行為だ」と強く批判した。

イランとの対立を深めるトランプ米政権は今回の局面でも親イスラエルの姿勢を鮮明にしている。米国務省のナウアート報道官は声明で「自らを守るイスラエルの主権を支持する」と表明。「イエメンからレバノンまで地域のすべての人を危険にさらす」とイランを非難した。
アサド政権の後ろ盾のイランも対決姿勢を崩していない。AFP通信によると、イラン外務省の報道官はイスラエル側の主張を「嘘に頼っている」と否定。シリアには自衛の権利があると強調した。

アサド政権を支える一方、米国やイスラエルとの関係も重視するロシアのプーチン政権は地域の緊張の高まりに危機感を強めている。プーチン大統領は10日、ネタニヤフ氏との電話協議で、新たな対立を招く行動を避けるよう迫った。

11年に始まったシリア内戦はイランやロシアが支援するアサド政権と、サウジアラビアなど湾岸アラブ諸国が支援する反体制派、過激派組織「イスラム国」(IS)の三つどもえの戦いが続いてきた。17年10月にISが首都としてきたシリア北部ラッカが陥落。IS掃討作戦はほぼ終了した。

一時は劣勢にあったアサド政権はロシアとイランの軍事支援で盛り返し、現在は優位にある。内戦を機にイランはレバノンのヒズボラをシリアに送り込み影響力を拡大。ゴラン高原周辺などシリアとイスラエルの国境付近でも軍事拠点を築いてきたとされ、イスラエルは危機感を募らせる。

「新たな戦略的局面の始まりだ」。イスラエルと過去に戦火を交えたヒズボラは10日、イスラエル軍機の撃墜を受け、シリアやレバノン上空におけるイスラエルの優位性が低下したとの認識を表明した。

今後、イスラエルとイランの対立がさらに深まれば、欧米などがイランと結んだ核合意に影響する可能性がある。トランプ米大統領は合意の修正を求めており、5月に控える対イラン制裁再発動の是非を巡る判断に影響する可能性もある。

世界の原油輸出の半分近くを担う中東における新たな緊張は世界経済にとってもリスク要因となる。米株式相場の急落で揺れる投資家心理の悪化に拍車を掛ける恐れもある。(終り)

さて日本はイランと比較的友好関係にあります。イスラエルとも良い関係です。しかし安倍総理とトランプ大統領は親密です。何時ものように前のめりになって安倍総理がイスラエルに一方的に肩入れし、イランを敵に回す危険が懸念されます。
韓国の平昌では92ケ国からの選手、3000人が各種のオリンピック競技に参加しています。平穏です。平和です。
日本のマスコミは連日、日本選手の金メダルだけを大騒ぎしています。中東の戦乱を一切忘れたようです。
日本だけの平和だけでなく、世界全体の真の平和にも強い関心を持ち、それを祈りたいものです。

今日の挿し絵代わりの写真は三重県いなべ市の梅林の風景写真です。
出典は、https://4travel.jp/travelogue/11109776 です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)







あなたの歩く、その足もとに花の咲いてる小道の風景

2018年02月18日 | 写真
歩く道、土の細い道、少し曲がった土の道、その足もとに花が咲いている道。
そんな風景を見ると私の心に幸福感が湧いて来ます。
昔、子供の頃に楽しく遊んだ春の野の小道を思い出すのです。小道の両側の野にシロツメクサの白い花が咲いていました。ヒバリが空高く鳴いています。
少し曲がった道、花が咲いている道を眺めていると、これまでの人生にあゆんだ凸凹道を忘れます。
重い荷を背負ってあえぎながら登った坂道を忘れます。
梅雨時の泥の道に足を滑らせたことを忘れます。
この花園に来ると私は一生懸命、少し曲がった土の道を探します。小道の写真を撮ることに夢中になります。
不思議そうな家人がもっと真っ直ぐな道の写真を撮ったらと言います。もっと花園全体の美しさが分るような構図の写真を撮れば良いのにと言います。
私はかたくなに少し曲がった土の道を探します。小道の写真を撮ります。
こんな人間の気持ちがわかるのでしょうか、この花園には曲がった小道があちこちにあるのです。
それがこの花園、京王フローラル・ガーデンの魅力なのです。

それはさておき、道にはいろいろあります。
華道や茶道のような道もあります。
四国のお遍路道もあります。同行二人といって弘法大師さまと一緒にあるく道です。
そしてキリスト教の信仰の道はイエスさまと一緒に歩く道です。
そんなことを考えながら、これから何時もの日曜日のようにミサに行きます。
こうして今日も老境の日が何事もなく流れ行くのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)