後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

平昌オリンピック報道の偏向と北朝鮮の政治利用の功罪

2018年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は内容的には別々の2つの話題を提供したいと思います。
一つは報道の偏りの問題で、もう一つはオリンピックの政治利用の功罪です。
まず日本における報道は全ての種目を公平に報道しないという問題です。日本人選手が参加していない種目はほとんど報道されていないのです。
これでは冬季オリンピックの魅力が半減します。
日本のマスコミは日本人選手の勝負だけに興味があり、郷土や家族の話題を事細かに取りあげ、冬のスポーツの魅力や醍醐味が分るようには報道しないのです。
スポーツを金銀銅のメダルに置き換えて、日本人の興味だけを扇動し、視聴率を上げようとしているのです。新聞の売り上げを増やそうとしているのです。いくら資本主義の国と言っても尊敬出来ない報道の偏向です。

まず平昌オリンピックの全体像を見てみましょう。
開催期日は2018年2月9日から2月25日までの17日間の予定で、す。
そして実施競技の種目と各競技でメダルが授与される種目の数を示してみましょう。
以下の15の競技から102種目が実施されるのです。
以下、括弧内の数字は各競技でメダルが授与される種目の数を示す。

アルペンスキー (11)
バイアスロン (11)
ボブスレー (3)
クロスカントリースキー (12)
カーリング (3)
フィギュアスケート (5)
フリースタイルスキー (10)
アイスホッケー (2)
リュージュ (4)
ノルディック複合 (3)
ショートトラックスピードスケート (8)
スケルトン (2)
スキージャンプ (4)
スノーボード (10)
スピードスケート (14)

冬のオリンピックの魅力は何と言っても豪快に滑り降りるアルペンスキーにあります。
フィギュアースケートだけがテレビで長時間放映されていますが、アルペンスキーはほんの短時間しか放映されません。
しかし アルペンスキーには下記のように11もの種目があるのです。
滑降 (Downhill)
スーパー大回転 (Super Giant Slalom, Super G)
大回転(Giant Slalom)
回転 (Slalom)
複合 (Combined, CB)
滑降1本と回転2本の合計タイムを競う。基本的に2日間に分けて行う。
スーパー複合 (Super Combined, SC)

アルペンスキー競技とは、雪山に作られた傾斜のあるコースを滑り降り、タイムを競うものです。コースには旗門が並べられており、その旗門を正確に通過することが要求されます。
基本的な種目は滑降(ダウンヒル、DH)、回転(スラローム、SL)、大回転(ジャイアントスラローム、GS)、スーパーG(スーパー大回転、 SG)の4つです。上記の2つ以上の種目を組み合わせて、複合(アルパインコンバインド、AC)も争われます。また並走するコースで2人同時に滑走を行うパラレル・イベント(PE)として、シティ・イベント(CE)や各国対抗戦チーム・イベント(TE)なども行われます。
写真にアルペンスキーの光景を示します。





写真のようなアルペンスキーの場面は日本のテレビではあまり丁寧に報道されていません。
そして遊びのように見えるカーリングが長々と放映されているのです。困ったものです。

さてそれはそれとして平昌オリンピックに北朝鮮は金正恩委員長の実妹の金与正宣伝扇動部副部長ら3人を派遣しました。
韓国の文在寅大統領は金正恩委員長から特別に派遣された妹の金与正副部長ら3人を国賓のように大歓迎したのです。その上、金正恩委員長の親書に従って北朝鮮を訪問することになったのです。

4番目の写真は金与正副部長が金正恩委員長から託された親書を文在寅大統領へ手渡している場面です。
そして北朝鮮はいわゆる美女軍団を平昌オリンピックへ送り込んで来たのです。

5番目の写真は平昌オリンピックへ送り込まれた北朝鮮の美女軍団です。
さて北朝鮮と韓国は対立する緊張を緩和するためにオリンピックを利用しました。
その功罪は少し時間が経過しないと判然としません。
しかし功の部分は何と言っても朝鮮半島に平和が訪れたことです。束の間の平和であってもそれは非常に貴重なものです。
韓国にはそれを歓迎する人や警戒する人も居て必ずしも本当の平和ではないでしょうが、貴重な平穏です。
一方、功罪の罪の部分は韓国とアメリカの間に隙間風が吹いたことです。
アメリカと韓国との共同軍事演習の実施時期は韓国側の事情で決定出来ずにアメリカがいらいらしています。
そして韓国と北朝鮮の仲が良くなれば日本からの拉致被害者の帰還交渉は忘れられる方向に動く可能性もあるかも知れません。
そして北朝鮮は核兵器開発と長距離ミサイルの開発を続行するでしょう。
これから文在寅大統領が北朝鮮を訪問し、金正恩委員長と何を話すか注意深く見守る必要があります。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)