後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

台風一過、青空に流れる白い雲に誘われて・・・・

2018年07月29日 | 写真
昨夜の激しい雨、風が嘘のように晴れ上がり、青空に白い雲が流れています。
午後から流れる雲に誘われてドライブに行きました。風景の良い多摩尾根幹線道路を稲城の光陽台から多摩センターまで行きました。
右手には奥多摩の山並みが青く光っています。左前方は丹沢の峰々が見えます。
運が良ければ富士山も見えます。
とにかく風景の良い尾根の上の幅広い舗装道路なのです。
西端は遥かに高尾山まで続いています。
今日は多摩センターで右折して、平山城址の下を通リJR中央線の豊田駅前に出ました。
そこを過ぎて行くと、日野市の黒川清流公園の傍に洒落たパン屋さんがあります。
雰囲気の良いパン屋さんで、店の隅に5つほどテーブルがあり、コーヒーと美味しい菓子パンが楽しめます。
家内も好きな店なので、ドライブに行くとよく寄るところです。
今日も午後のコーヒーをゆっくり楽しんで来ました。
そこからは甲州街道を通って帰りました。真夏の積乱雲の上に、秋の気配を漂わせる絹雲がうっすらと懸かっていました。
撮って来た写真をお送りします。平穏な老後の一日でした。









あなたは神の存在やあの世を信じていますか?

2018年07月29日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は日曜日なので宗教に関する話を簡単に書きます。
あなたは神の存在を信じていますか?
あの世を信じていますか?
こういう質問をされたら多くの人は当惑すると思います。
第一、神とはキリスト教の神様なのか神社に祀られている神々なのか分からないからです。質問が曖昧過ぎて話になりません。
キリスト教の神とイスラム教の神とヒンズー教の神々は全部違います。姿と性格が違います。
それを一緒くたにして、「あなたは神の存在を信じていますか?」と聞かれたって返事のしようがありません。
その上、仏教ではお釈迦さまはヒンズー教の神々の偶像崇拝を否定しています。人間自身で修行して悟りの境地に入れるのです。ですから仏教徒に、「あなたは神の存在を信じていますか?」と聞いても返事が返って来ません。
人間はある時は神の存在を信じています。ある時はあの世を信じています。
人間はある時は神の存在を信じていません。ある時はあの世を信じていません。
人間は迷える存在なのです。
ところが社会的な雰囲気で「信じている」と明快に答えなければいけない国々があります。
例えばアメリカでは、「信じている!」と答えないと他人から信用されない社会なのです。
一方、理屈っぽいドイツでは、「あなたは神の存在を信じていますか?」と聞くと返事の代わりに、逆に質問が返ってきます。
「そんな曖昧な質問がありますか?まず神の定義をして下さい」と説教され、逆に質問をされます。
ですからこんな質問をして世論調査をしても無意味かもわかりません。
しかし私はこの世論調査に大きな興味を持っています。その国の社会と宗教の関係が透かし彫りになっているからです。
宗教を信じていると言わなければいけない国もあります。宗教を信じないと言える自由のある国があります。イスラムの国々では神を否定したら生きて行けません。
大乗仏教の日本には多種多様な仏像を拝みます。神社の神々も敬います。その上、宗教を信じないと言った方が居心地が良いのです。こんな社会的な背景が見えて来るのです。興味が尽きません。

それでは数多くの国々にあける神に関する世論調査の結果を見てみましょう。

1番目の写真の図面がその統計調査の結果を示しています。
この図面は、世界55ケ国の神を信じる人の数を各国の人口のパーセントで示しています。2000年の統計調査の結果です。出典は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9520.html です。
統計調査には、世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し実施しました。
調査には、共通の調査票で各国国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」も含まれています。調査は1981年から始まり、1990年からは5年ごとに行われています。各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした個人単位の意識調査です。
図の詳しい説明は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9520.html に御座います。

神の存在と死後の世界を比べると、神の存在の方が一般的に信じられています。
神の存在は24カ国で90%以上の人が信じていると答えています。50%未満の人しか信じていない国は5カ国に過ぎないのです。
これに対して、死後の世界は、90%以上の人が信じていると答えた国は4カ国しかなく、50%未満の人しか信じていない国は25カ国もあります。つまり神の存在は信じていると一応答えても、あの世の存在は否定しているのです。
 エジプト人は、神の存在、死後の世界ともに、100%の人が信じています。イスラム教のヨルダンやインドネシア、キリリスト教のフィリピンといった諸国も、エジプトと同様の見方を示しています。
逆に、ベトナムは、神の存在も死後の世界も信じていない者が多い点で目立っています。これは神を否定する上座仏教の影響と共産主義の影響なのでしょう。
日本は、ベトナム、チェコと並んで、神の存在を信じないと答えた人の多い国です。そして死後の世界については、信じない人が多いのです。その比率は、ドイツ、デンマークと同程度であり、それほど目立っているわけではないようです。もっとも「あの世の実態は」は日本とドイツでは違うようです。
さて日本には神を信じていないと答えた人が非常に多い国です。外国の諸国に比較して非常に多いようです。
しかし日本には無宗教の人が多いとは言えません。日本の仏教には神の存在がないのです。

さて今日の記事で私は何を主張したいのでしょうか?
まず第一は「あなたは神の存在を信じますか?」という質問の曖昧さを主張したいのです。
従ってこんな質問で国際的な世論調査を行っても、その結果を正しく理解するためには慎重な考察が必要だと主張したいのです。
そして第二に言いたいことは、私は完全な意味において宗教の自由がある日本に住んでいることに深く感謝していると声を大にして言いたいのです。
私は自称カトリックの信者です。ですからカトリックに関する記事を何度も書いています。
しかし読者は寛容なのです。誰もその記事を非難しません。何を書いても許してくれるのです。
こんな日本が大好きです。日本を愛せざるを得ません。毎回宗教に関する記事を書くたびに感謝の気持ちが湧いて来るのです。読んで下さる皆様へ感謝しています。

今日の挿絵代わりの写真は数日前に撮った三鷹、花と緑の広場の花の写真です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)