後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「コロナ問題と風が吹けば桶屋が儲かる」

2020年08月08日 | 日記・エッセイ・コラム
コロナの感染拡大で産業界は大きな経済的な打撃を受けています。その悪影響はリーマンショック以上と言われています。外出自粛で飲食店や居酒屋は虫の息です。人々は自宅に籠って耐乏生活です。
観光客の乗る航空機の会社やホテル、旅館は赤字転落で倒産するところも出ています。
新聞によるとこの4月から6月の四半期の日本の産業界全体の利益率は前年同期に比較すると75.9%下落したそうです。
産業界の製造業は84.4%の下落です。その中食料品製造は11.6%の減少です。
非製造業は66.0%の下落です。特に小売店は56.8%の減少です。
このように産業のあらゆる分野でコロナの打撃を受けているのが現状です。
しかしコロナの感染と何の関係もない業種でも影響を受けているのです。
理由を考えると、「風が吹けば桶屋が儲かる」といういきさつなのです。この分かりにくい俚言の意味は意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえなのです。
風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。 盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。 猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかるということです。

今日は私が経験した意外なコロナの影響をご紹介します。
自分のコンピューターが故障した時に私は日頃使っている「遠隔コンピューター修理」の会社に電します。先日も故障したので電話したら話し中です。やっと繋がったら今度は「コロナ問題で忙しいから暫く待ってください」という声が流れてきます。その後故障は何時ものように簡単に直してくれました。
しかし私は釈然としません。何故、コロナ問題が「遠隔コンピューター修理」を忙しくするのでしょうか?
きっと風が吹けば桶屋が儲かるようなまわりくどい関係があるのでしょう。
それは外出自粛で家に居ることが多くなる。退屈だから日頃使っていないコンピューターで遊び始める。日頃使っていないからすぐに分からなくなったり故障する。あわてて「遠隔コンピューター修理」の会社へ電話する。こんな人が急に増えたから「遠隔コンピューター修理」の会社の電話が繋がりにくくなる。コロナ問題のお陰で「遠隔コンピューター修理」の会社の儲けが増大するのです。
どうでしょうか。こんな推理は?

もう一つはコロナの影響でヨットが売れなくなるという推量です。
先週の土曜日に9年ぶりに昔自分が乗っていたヨットを霞ヶ浦に訪れたのです。その時撮った写真を示します。





この3枚の写真を見て驚くべき事は土曜日の午後なのに人っ子一人いないという事実です。写真に写っている場所は週末になるとヨットマンで賑わっていたのです。それが人影が皆無なのです。これではヨットが売れる筈がありません。日本の大手のヨット製造会社のヤマハは打撃を受けていることでしょう。その上自動車も売れていないので自動車よりも役に立たないヨットが売れる筈がありません。
最後の写真の右側のヨットは9年前まで私が乗っていた愛艇です。現在の持ち主があまり来てないようで荒れた様子です。コロナ問題はヨットの趣味の衰退を促しているような感じがします。

コロナ問題は鉄鋼製錬業の大会社へも大きな減収をもたらしています。コロナ菌は鉄鋼と関係がありません。しかし自動車が売れなくなります。
自動車の全重量の90%は鉄鋼で出来ています。自動車が売れなくなれば鉄鋼も必要性が減少します。大手の鉄鋼製錬会社が減収になります。
このようなコロナ問題の悪影響はあらゆる産業分野で起きています。

しかし私は産業界の素早い復興を信じています。一面焼け野原になった日本の復興を見た私にとっては日本人がコロナ菌に敗けないことを信じています。
しかしその一方で不運にも倒産した人々の再起をお祈りしています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)