神社やお寺の境内は広々としています。子供の頃よく遊び場にしていました。そのうえ祖父が山里のお寺の住職をしていました。毎年夏になるとそのお寺に何日も滞在しました。その楽しかった記憶があるのでたのでお寺を見ると何となく楽しいのです。
お寺の境内は誰のものでもありません。神社と同じように自由に出入りして良いのです。年老いた現在でも私は近所のお寺の境内をよく散歩します。
今日は気軽にお寺の境内を散歩したくなるような記事を書いてみたいと思います。
日本には全国に沢山のお寺があります。二つの例ですが、東京の郊外のあきる野市には古いお寺があります。茅葺きの広徳寺と大悲願寺です。
両方のお寺は草深い農村地のような場所にあります。訪れて境内をゆっくり歩いていると本当に心が安らかになるのです。この世の憂いも心配ごとが一切無くなるのです。
そんな広徳寺と大悲願寺の写真を送り致します。写真は散歩しながら撮ったものです。
1番目の写真は茅葺きの広徳寺の本堂です。広徳寺は臨済宗建長寺派のお寺で室町時代の応安六年(1373年)に創建された古刹です。
2番目の写真は広徳寺の庫裏です。
3番目の写真は広徳寺の楼門です。これも茅葺きです。
広徳寺の境内は1万2千坪もあり大木に囲まれた静かな別世界です。
4番目の写真は大悲願寺の楼門です。1613年慶長18年に建てられた後、1669年寛文9年に再建されました。東京都指定文化財です。
5番目の写真は1794年寛政6年建立の大悲願寺の観音堂です。阿弥陀如来三尊像が安置されています。国指定重要文化財です。三尊像はいずれも木彫寄木造漆塗、平安末期の特徴を示ています。
皆様の住んでいる所にもこんなお寺があると思います。散歩なさると心が安らかになると思います。この世の心配ごとを一切忘れると思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===ついでにお釈迦さまの教を少し書いておきます=======
(1)釈迦は自分が死んだら墓を作らず、遺骨は野に捨てよと言って入滅しました。
(2)釈迦は全ての像を拝んではいけない。仏像など作ってはいけないと教えました。
(3)釈迦は全ての殺生を禁じました。
(4)釈迦は妻や家族から離れて出家しました。
(5)釈迦は教えの中心の「色即是空、空即是色」と「受想行識亦復如是」を本当に深く理解し信じるためには家族から離れて出家しなければいけないと教えました。
さてお釈迦様は2500年程前にインドに生まれ、現在でも世界中の多くの人に信じらている仏教を創ったのです。インドでその後500年くらい経ってから仏教は大乗仏教と上座部仏教の2つに分かれました。
玄奘三蔵法師が629年に陸路でインドに向かい645年に経典657部や仏像などを持って唐に帰還しました。
この玄奘三蔵法師の持ち帰ってきた経典は大乗仏教のものでした。従って現在の日本の仏教は大乗仏教なのです。
一方、上座部仏教の方はミャンマー、タイ、ベトナムなどに伝承されました。