昨日、「ロシアによるウクライナ侵攻による精神的衝撃の大きさ」 という記事を載しました。そうしたらプーチン大統領は以前に武力を使って病院を襲ったというコメントを頂きました。プーチン大統領の本質を示す重要なコメントなのであらためてご紹介いたします。
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Motoko Boutdumondeさんからのコメント、
もちろんロシアのウクライナ侵略はどうしても許せませんし、とても心が痛みます。でも、数年前にロシアがシリアのアル・アサドの依頼を受けて、シリアの病院や学校を始め、多くの施設を爆撃しました。
すでに負傷していた兵士や市民を治療していた医師や看護婦たちを殺しました。
その時、何故他の国は何もしなかったのでしょう?何故その時プーチンとアル・アサドを国際司法裁判所で戦犯として裁かなかったのでしょう?
何もシリアだけではありません。ロシアのこれまでの侵略主義を許してきたのは我々ではないでしょうか?
ナチス台頭を見て見ぬ振りをして来たことと同じことを繰り返しました。
私は政治とかにはとても疎い浅学の身ですが、それでもこの十数年ずっと「今の世界情勢は第二次世界大戦前の雰囲気に酷似している」と言い続けて来ました。
第三次大戦が始まる、という意味ではありません。国民に自由を与えていない国々が勝手をやっても、それを事実上傍観していれば、いつか大きな戦争が起こるだろうという意味です。
それだけでなく、私の大きな疑問は、何故ウクライナ侵略にはこのようなショックを受けて、シリアなどについてはそれほど世論が動かなかったということです。
しかし、後悔しても遅いです。このウクライナの悲劇が起こったことで世界の人たちの目が覚めれば、ウクライナの国民の苦しみも無駄ではないでしょう。だからこそ今回はロシアの侵略を許してはなりません。
ロシアとは言いましたが、プーチンと言った方が正しいでしょう。
ゼレンスキー大統領を殺すためにアフリカに送っていた私兵ワグナーグループの400人、チェチェン軍を使い始めたプーチン。
徴兵制で兵役に行っていたロシアの若者たちはウクライナ侵略のために駆り出されたことを全く知らず、突然戦争に送り込まれたのですから、ウクライナ国民と同じように犠牲者でしょう。
プーチンは自分の言い分は一歩も引かないと言っているので、どうしたら交渉で解決できるのでしょう? (終わり)
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そして以下のようなコメントも頂きました。
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中村 裕一さんからのコメント、
私は主権国家が隣国の軍事強国に侵略された歴史的事例として、1990年のイラクによるクウェート侵攻・併合を想起します。この時は国連安保理はイラクへの経済制裁と武力行使を決議し、米国を中心として38ヵ国からなる多国籍軍がクウェートを武力で奪回しました。
ロシアの軍事侵攻は明らかに国際法違反ですが、ロシアは安保理に拒否権を有する常任理事国であり、今回は安保理による制裁決議は不可能です。国連総会による決議には法的拘束力がありません。今回が当時と異なるのはSNS他情報技術の進展で、現地情報の即時拡散や関係者による情報発信が頻繁に行われています。経済制裁やロシア国内外での戦争反対デモやSNS上の情報発信などの非軍事的方策の戦争抑止の実効性を見極めたいと思います。果たしてプーチン大統領に有効か、私は些か懐疑的です。 (終わり)
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以上の2つのコメントは日本人が深く考え議論しなければいけない重要なご意見です。ここにあらためてご紹介いたし、皆様にもお考え頂きたいと思います。
挿し絵がわりにウクライナに侵入したロシア軍の戦車とウクライナの被害状況の写真を示します。