東北の3大夏祭りも終わると夏も峠を越します。暑さはまだまだ続きますが風が涼しくなり次第に秋が近づいて来ます。
今日は夏祭りについて書きたいと思います。
東北の3大夏祭りとは青森ねぶた(毎年8月2日~7日)、秋田竿燈(毎年8月3日~6日)と仙台七夕(毎年8月6日~8日)です。他にも日本には大きな夏祭りがありますが、まず東北の3大夏祭りから書きたいと思います。
青森ねぶた祭
青森の「ねぶた」を初めて見た時の驚きと興奮は今でも強烈に覚えています。青森地方に生き続けている縄文人の情念が蘇ったようなオドロオドロしい武者絵が不思議な動きをするのです。それは幻想的な夏の夜の夢です。巨大な張り子の動き方はこの世の動きでないのです。武者絵や馬や鬼の張子が夏の夜空を舞うように見えるのです。兎に角強烈な色彩と太い輪郭線の巨大な張り子の神秘的な動きが見ている人の魂を奪ってしまいます。前後で鈴を鳴らしながら踊る「跳人」の集団もエネルギーに溢れています。これぞ日本を代表する北国の素晴らしいローカル文化と断言できます。その青森の「ねぶた」の写真を3枚お送りします。特に3枚目の写真に写っている人間の大きさと「ねぶた」の大きさを比較して下さい。ねぶたの巨大さがお分かりになると存じます。写真は「青森ねぶたの画像」をネット検索して見つけました。なお青森では「ねぶた」と言いますが、弘前では「ねぷた」と言い、形も少し小さめです。
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青森ねぶたの不思議な魅力をご理解頂くためには次のURLにある青森ねぶたの動画を是非ご覧下さい。「青森ねぶたライブ配信2017」、https://www.youtube.com/watch?v=dvKn-11zGQ0特にその後半まで根気よく見ると、ねぶたの動きの不思議さや玄妙さが分かるのです。あなたの魂が奪われると信じています。
ねぶたの低音基調は暗く寒い冬の北国に棲みついているような情念と思います。縄文人の情念が蘇ったようなオドロオドロしい不思議な魅力があります。
秋田竿燈祭り
秋田市その他で行われる七夕行事の一つです。秋田では8月3〜6日,長い竹竿に何段もの横木をつけて数十の提灯をつり,若者たちがこれを肩や額に載せて市中を練り歩くのです。
観光的行事として年々盛大になりました。もとは〈ねぶた〉などとともに悪魔を払うお盆の行事の一つでした。
竿燈まつりの由来は諸説ありますが、夏の悪魔やけがれ、悪疫などを払う「ねぶり流し」「眠り流し」と呼ばれる七夕行事を起源とする説が有力です。 厄よけやみそぎをして五穀豊穣を祈る行事として、約270年もの間、庶民のあいだに受け継がれてきました。その写真を示します。
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続いて仙台七夕をご紹介いたします。
仙台七夕祭り
仙台の七夕まつりは、江戸時代に仙台藩祖・伊達政宗公が婦女子の文化向上を奨励するために始めたのが由来とされており、以来仙台の伝統行事として民衆に広まり現在に至ります。 故郷の仙台の七夕祭りは毎年、8月6日、7日、8日と開催されます。毎年、幼少の頃から七夕飾りを見に行った東一番丁や大町通りの光景を思い出します。
結婚して東京に住むようになってからも毎年、家内や子供連れで仙台の七夕飾りを見に帰りました。父母が健在だったあいだは毎年仙台に帰省していました。ですから七夕飾りは私の故郷の光景として心の中に焼き付いています。
それではその七夕飾りが夏風に揺れている写真をお送りいたします。
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七夕飾りが風に揺れ、その下を家族連れが楽しそうに歩いています。帰省した私も妻や子供たちを連れて歩いた思い出がよみがえって来ます。
そして何処からともなく、さとう宗幸の「青葉城恋唄」が流れて来ます。その声は、 https://www.youtube.com/watch?v=u-GYBCktieU から聞けます。
今日は東北の3大夏祭りの青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕の写真をご紹介いたしました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)