後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「日本全国にある7万余のお寺と7千の教会」

2024年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム
日本人は宗教が好きなのでしょうか。実に数多くの教会やお寺があるのです。
以下にその概略をお送り致します。
( https://higan.net/somosan/2008/04/q-64/ とhttps://higan.net/somosan/2008/04/q-64/ )

全国の教会数は7,119教会です。人口10万人あたり5.61mの教会があります。
教会数が最も多いのは沖縄県で人口10万人あたり14.80教会あります。沖縄は突出しており、在日米軍の存在が影響しているのでしょう。
2位は長崎県で人口10万人あたり9.00教会があります。。3位以下は鳥取県(8.42教会)、愛媛県(8.15教会)、京都府(7.75教会)の順になっています。
一方、最も教会数が少ないのは岐阜県で人口10万人あたり3.17教会です。
分布図を見ると、西日本で多く、東日本で少ない西高東低型です。キリシタン大名や島原の乱など、西日本にキリスト教徒が多かった名残です。順位を示します。
1 沖縄県 213教会
2 長崎県 123教会
3 鳥取県 48教会
4 愛媛県 112教会
5 京都府 202教会
6 北海道 410教会
7 和歌山県 73教会
・・・以下省します。

一方、 日本には75,000お寺があります。都道府県が一番お寺が多いのでしょうか?
総務省統計局のデータ(宗教・23-22のB)に依りますと、愛知県が5,145と最も多く、ついで大阪府、3位が兵庫県、4位が東京都、5位が滋賀県、6位が京都府となってます。
それにしても、全国で、75,000もの寺院があるのです。よく寺院の数はコンビニよりも多いのです。
コンビニは全国でおよそ40,000店舗で、寺院数のほうが、相当数上回っているようです。
都道府県別では愛知県がトップです。
お寺は仏教の宗教施設です。仏像が安置され、大きな鐘や墓地が併設されているところもあります。
 日本人は「特定の宗教を信仰している」という自覚があまり強くないようです。しかし、家族が亡くなったら菩提寺に連絡してお葬式を営む、お盆休みにお墓参りをする……などのような行為は仏教の影響によるものです。
それから神社がお寺の数と同じくらいあります。毎日意識していませんが日本は宗教国なのです。
鎌倉にあるお寺の写真をお送り致します。全て家内が撮った写真です。
1番目の写真は鎌倉仏教を代表する建長寺の山門です。2番目の写真は円覚寺の方丈です。3番目の写真は浄福寺の山門です。4番目の写真は浄智寺の本堂です。5番目の写真は浄明寺です。6番目の写真は海蔵寺です。質素で小さなお寺です。侘びを感じさせるたたずまいです。この雰囲気が好きで何度も行ったお寺です。7番目の写真は光明寺の山門です。この光明寺の山門だけは例外的に壮大です。浄土宗の本山の一つの「大本山」なので大きいのです。
写真に示した建長寺、円覚寺、寿福寺、浄智寺、浄妙寺の5つを鎌倉五山といいます。当時の政治権力者が新しい禅宗の寺院を格付けし管理をする制度で選ばれたお寺です。 
鎌倉のお寺めぐりの魅力は「質素な美の世界」にあるようです。日本人の心の琴線を掻き立てるのです。

今日は日本全国にある7万余のお寺と7千の教会を紹介し、鎌倉にある数多くのお寺の写真をお送り致しました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

「キリスト教を簡単に理解する方法」

2024年08月18日 | 日記・エッセイ・コラム
キリスト教を簡単至極に説明したいと思います。
分かり易く説明するためにお釈迦さまの教えと比較しながら話を進めて行きたいと思います。
さて、ユダヤ民族だけの民族宗教として旧約聖書が前 900年頃に出来ました。それから、長い年代にわたって改正が続きましたが、ユダヤ民族がバビロニアに捕囚されていた時代に大部分が編集されたそうです。
この旧約聖書は長い間、ユダヤ教の基本でしたが2000年前にイエス・キリストが改正をして世界の全ての民族に通用するキリスト教を作ってしまったのです。
この宗教の特徴は『神はヤハウエ神だけである。偶像崇拝は行わないこと』ということにあります。
仏教と比較しますとキリスト教では唯一の神が存在しますが、仏教では神の存在を認めていません。
お釈迦さま自身はあくまでも人間であって死んだら空(クウ)になるだけです。ですからお墓を作るな、仏像を作るなと言って入滅したのです。
人間はお釈迦さまの教えた「色即是空、空即是色」を理解し、固く信じることによって悟りの境地に入り恐れも悲しみもない幸福な状態になれると教えたのです。
「色即是空、空即是色」とはこの世のことはすべて空しいという意味です。空しいからこの世なのですという意味です。ですから恐れも悲しみも空なのです。
一方、キリスト教では「この世のことに執着しないで天の神様やイエス様のことを愛せ」と教えます。
佛教もキリスト教も、この世の全てのことに執着するなと教えている点は全く同じなのです。
いかして執着しないことを実行するかという方法が全く違うのです。
佛教では修行をつんで悟りの境地に入るのです。神の助けもイエスさまの助けもありません。
一方、キリスト教では「神やイエスさまを愛せ」、そうすれば「神やイエスさまが貴方を愛します」と教えます。
人間が神の愛、イエスさまの愛を信じ、確信出来れば、この世のことには執着しなくなります。いろいろな悪い欲望が消えるので心が平和になります。幸福になれます。
仏教とキリスト教の違いは仏教では神がありませんが、キリスト教では神が中心になっています。
ここで一休みしてユダヤ民族だけのためにあったユダヤ教が全ての民族へも普遍的に通用するようにしたのがイエスさまでした。
その改革の重要な部分を考えて見ましょう。
それはは「神は全ての人を、異民族も平等に愛す」と言い出したのです。異教徒のサマリア人も愛したのです。取税人も愛したのです。
イエスさまは弟子たちに全ての言語が話せるようにして外国へ派遣したのです。
これは神は人種、職業、金持ち、貧しい人を問わず全ての人を愛しているという、当時としては衝撃的な教えでした。
これはユダヤ教徒だったイエスさまの大きな宗教改革だったのです。
一方、お釈迦さまの教えは始めから、人種、職業、金持ち、貧しい人などを問わず普遍的な重要な教えだったのです。
ですからこそ仏教もキリスト教も世界宗教として現在も多くの人々に信じられているのです。
ところで仏教とキリスト教の大きな違いは信者の参加する宗教的な儀式の違いにもあります。
佛教では信者が毎週お寺に集まってお釈迦様にお祈りするという儀式はありません。たまにお葬式や法事の時に僧侶が読むお経の声を聞くだけです。
しかし一方キリスト教で毎週一回教会に集まり、神やイエスさまにお祈りをささげます。そして驚くべきことにイエスさまの肉体の一片に模したパン片をたべる宗派もあるのです。カトリックがその宗派です。
この宗教的儀式はミサと言いす。そしてその儀式の概略は以下のようになっているのです。
まず簡単に言えばミサは次の4部分から成り立っています。
1、開  祭
2、ことばの典礼(旧約聖書、新約聖書の朗読)
3、感謝の典礼
4、交わりの儀と閉祭。
この4つの部分で一番重要なのが、4、交わりの儀なのです。
この時、信者一人一人が神父の前に行って、イエスさまの肉体の一片に模したパン片(聖体)を拝領します。
これは仏教には無い行為です。お寺に行って、仏教徒はお釈迦様の肉体の一片に模したパン片(聖体)を食べません。
一般的に日本の仏教は多神教的なのでお釈迦さまだけをことさら大切にしません。
一方、キリスト教では神がこの世に派遣したイエスさまを非常に大切にします。
これも仏教とキリスト教の大きな相違です。
このような大きな相違はありますが、仏教もキリスト教もどんな国々の人にも普遍的に通用するという性格が全く同じなのです。
如何でしょうか?キリスト教の内容がご理解頂けたでしょうか?

今日の挿し絵代わりの写真は京都府の日本海側の宮津市にるカトリック宮津教会です。明治29年に建てられました。
国宝の大浦天主堂は明治12年に建てられたので、それに次いで日本で2番目に古い教会になります。そして現役の木造教会としては日本一古い教会なのです。

出典は、http://pupa.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_f70a.html です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)