高校時代の漢文の先生からこの一節を習って以来、長い人生の折々に必ず思い出す言葉です。仕事がうまく行かなくて屈折しているとき。残雪の連山を見ながら亡くなった親や恩人のことを思い出しているとき。海の上でヨットに乗っているとき。フッと思いだして青山でなく青い海原に眠る人々のことを思うこともあります。
お墓を作るところ(青山)は何処にでもあります。故郷を出て広い世の中で活躍しなさい。そんな意味と習いました。正しくは、人間(ジンカン)至る所青山ありと読むらしいです。
最近、ブログの上で交流している方々には日本の故郷を遠く離れて何年も異国に住んでいる方々がいらっしゃいます。ベルリンに住んでいて「ベルリン中央駅」というブログを書いている若い男性、そして昨日ご紹介した南フランスのparismidori さん。イギリスのeko さん、ネパールに住んでアジアの手織物を蒐集しているHikarunoさん。こういう方々のブログを読んでいると、「人生いたるところに青山あり」、という言葉を思い出します。ドイツやフランスやイギリス、そしてネパールには必ずや美しい青い山が有ると信じています。これらの方々へ「人生いたるところに青山あり」という言葉をお送りしたいと思います。
ところで青山を青い海原としても良いと思うことがあります。ブログの上の交流をしているメルさんのお祖父さんは文字通り海へ散骨されたようです。その散骨の写真がhttp://c11z5vlw.securesites.net/prime/naominoyume/ に掲載してあります。
先週、生涯お世話になった恩人の、元海軍技術士官だった方が亡くなりました。青山という言葉から青い海原を連想しました。家族だけで神道のお葬式を済まされたそうです。いずれ榊を捧げに参上したいと思います。きょうは此処に、夕日に輝く海の写真を掲載し、ご冥福をお祈りいたします。
今日は皆様も「人生いたるところ青山あり」という言葉を思い出して、伸び伸びと一日をお送りになるようにお祈り申しあげます。 藤山杜人
藤山様、こんにちは。この度は、再度私のブログをご紹介いただきありがとうございます。日本から、また町から遠くに住む私にとって、こうしたインターネットでの交流は、日常の会釈やちょっとした会話に代わる社会活動のひとつのかたちとも感じております。きょうのように記事にしていただいたり、温かなコメントを頂戴することで、どれだけ力づけられていることでしょう。心よりお礼申し上げます。そして、私のまわりの風景が、日本のどなたかに喜んでいただければ幸いです。次は何をお見せしようかしらと、ささやかなブログではありますが、また”やる気”にさせていただきました。ありがとうございます。 投稿 parismidori | 2009/05/25 06:35