紹介している内藤さんの本を読むまで、竹久夢二が荒畑寒村らと同居していて平民新聞の挿絵描いていたとは知らなかった。
どんな挿絵を描いていたかも知りたがったが夢二の句は夢二らしいものであった。
ほつれ毛に遊ぶ風あり青すだれ
襟足の黒子あやふし朧月
朝顔やおよそ女はいとはしき
あきらめて灯をけす頃や春の雨
夕さくら恋はほのかにありぬべし
肌寒やよべの簪のありどころ
一方次のような本格的な句も
夕きりや水底の石相触る
木から木へわたる蛇あり青嵐
味噌をする音に秋立つ宇治の寺
石けりのちょうくのあとや鳥渡る
どんな挿絵を描いていたかも知りたがったが夢二の句は夢二らしいものであった。
ほつれ毛に遊ぶ風あり青すだれ
襟足の黒子あやふし朧月
朝顔やおよそ女はいとはしき
あきらめて灯をけす頃や春の雨
夕さくら恋はほのかにありぬべし
肌寒やよべの簪のありどころ
一方次のような本格的な句も
夕きりや水底の石相触る
木から木へわたる蛇あり青嵐
味噌をする音に秋立つ宇治の寺
石けりのちょうくのあとや鳥渡る