575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

NHK短歌をみていたら    遅足

2010年12月12日 | Weblog
今朝の「NHK短歌」で、荻原先生の歌が紹介されていました。

 街という虚しき○○○踏み鳴らすハンバーガーをほほばりながら

加藤治郎さんが出した虫食い問題です。
○○○になにを入れるのか?と。

ゲストの斉藤芳生さんは、「舞台」と。

この歌は荻原先生の若い頃の歌ですが、
1962年生れの先生にとって、
街は虚しい存在であることに、年代の違いを感じました。
私が若い頃、東京に代表される街は、輝くとともに
なにかを満たしてくれる存在でした。

斉藤さんの一首。

 この街に蒔かれた我は種子として雨を待ちつつ午睡より醒む

アラビア半島のアブダビでの歌です。
これは、また違った街が詠われています。

さて皆さんは虫食いに何を入れますか?
答えはコメント欄に。

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皇帝ダリア                      草女

2010年12月12日 | Weblog
この花を初めての見たのは4,5年前。海上の森へ行く途中の民家の庭で咲いていた。
4mはあろうか思うほどの背丈に直径15cmはある花、花びらはピンクで透き通っているみたい。とても大きいが美しい。その頃はコダチダリアと呼ばれていたが、いまは皇帝ダリアと言われることの方が多く、コダチダリアは別名とされている。

 他を圧倒する迫力が好まれるのか、この3、4年の間に随分広まり見かけることが
多くなった。が、これを記載している図鑑を見つけることができない。広がりの早さ
が分かる。ネットで検索してみると写真や栽培方法は記事になっているが、知りたいこ
とがみつからない。いったい、いつ日本に来たの?

 ダリアは、メキシコの高原で発見されてから、わずか400年の間に4万を超える
品種が作り出され全世界にひろまった。メキシコやグアテマラの高原に自生するわず
か6種がその原種であるという。6種の中のD、インペリアスの記述「茎は非常に高く
て4mにもなり、花は径10㎝、白に淡紫のぼかしがある」(講談社 園芸大百科事
典)これが皇帝ダリアを指しているかなあと思う。その事典は1980年に発行されて
いて、ダリアの品種が色々と記載されているが、皇帝ダリアという種はない。

 ダリアは江戸時代の末期にオランダから伝わり当初は天竺牡丹と呼ばれた。明治の
中期以降色々な品種が伝わり、ハイカラな西洋草花として広く栽培されるようになっ
た。

 皇帝ダリアは、その頃ではなく、ごく最近輸入されたと思うのであるが、今のとこ
ろさっぱり分からない。

 昨年の11月、鹿児島を旅行した。そこでまるで黄色の皇帝ダリアと言ってよい花
をちょくちょく見かけた。草丈も花の様子もそっくりである。しかし、この地方で一
度も見ていない。皇帝ダリアのように突然の伝播を期待している。 
  
         
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蕪村忌や十年長く生きている   朱露

2010年12月12日 | Weblog
     「それがどうした句」とはこのこと。
     「水仙に狐遊ぶや宵月夜」出来るか。
     「鋸の音貧しさよ夜半の冬」どうだ。
     「皿を踏鼠の音の寒さかな」参った。

              



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