575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

男物セーターベンチにそぼ濡れて   静荷

2010年12月27日 | Weblog
濡れているのは脱ぎ捨てられたセーター?
あるいは、セーターを着た男?

自由題の句。

 スーツ着た娘がひとりひなたぼこ

こちらは就活の風景を切り取ったもの。

ひょっとして濡れているのは職を失った男のセーターだろうか?

人が肌につけたものにはフシギな生々しさが感じられる。
平安朝の男が恋する女性の衣服を抱きしめたのも
衣服にタマシイが宿っていると感じていたからかも。
謡曲の井筒では、シテの女が、亡き業平の衣服を身につけて舞う。

ベンチで雨に濡れたセーター。
どんな人が身につけていたのでしょう?

                   遅足


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正月や多米の山見て缶ビール   朱露

2010年12月27日 | Weblog

    夜明け前某局「明日への言葉」聴き起きる。
    寒暖天候に関係なく東の低い山脈を眺める。
    正月は特例として缶ビールを片手に眺める。
    七時半太陽が全身を現し正視に耐えず黙祷。

                

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