山崎 方代(やまざき ほうだい)
大正三年に生まれ、昭和六十年に亡くなった歌人。
歌集を読んでいたら、石ころを詠った歌がいくつか。
いつまでも握っていると石ころも身内のように暖まりたり
移りゆく冬の時雨にぬれてゐる石もせわしく生きてゐるのだ
私は、子どもの頃から、石への興味はそんなに強くありませんでした。
しかし、ある時から、なぜか、石ころが身近に感じられるように。
旅先で思わず拾ってしまった石ころ、山に登って記念に拾ったもの・・・
いつのまにか、ごろごろと増えてきました。
死を意識した時に、改めて、時間というものに気付かされます。
時間を越えたい、という潜在意識の現われでしょうか?
歌集のなかで気に入った歌。
石の上に雪がひそひそつもりおるかたわらに立つ吾すらもなし
方代の歌集ひらけば冬の虹歌のあいだに潰されている 遅足
大正三年に生まれ、昭和六十年に亡くなった歌人。
歌集を読んでいたら、石ころを詠った歌がいくつか。
いつまでも握っていると石ころも身内のように暖まりたり
移りゆく冬の時雨にぬれてゐる石もせわしく生きてゐるのだ
私は、子どもの頃から、石への興味はそんなに強くありませんでした。
しかし、ある時から、なぜか、石ころが身近に感じられるように。
旅先で思わず拾ってしまった石ころ、山に登って記念に拾ったもの・・・
いつのまにか、ごろごろと増えてきました。
死を意識した時に、改めて、時間というものに気付かされます。
時間を越えたい、という潜在意識の現われでしょうか?
歌集のなかで気に入った歌。
石の上に雪がひそひそつもりおるかたわらに立つ吾すらもなし
方代の歌集ひらけば冬の虹歌のあいだに潰されている 遅足