575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

戦争に負けて蚫を採りに行く   朱露

2011年06月04日 | Weblog
    国民学校四年の夏に大東亜戦争終る。
    横須賀から父の在所真鶴に疎開する。
    矢でも鉄砲でもと毎日蚫栄螺を採る。
    蚫は刺身栄螺は壷焼酒はまだ飲めぬ。

               



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初夏の瑞枝拡ぐる水辺かな   値遇

2011年06月04日 | Weblog
瑞枝という言葉は、女性の名前以外は、
あまり見たり聞いたりしたことがありませんでした。
辞書を引いたら、みずみずしく若い枝、という意味で、
万葉集のころからある言葉だそうです。

夏になると木々の枝も若葉の緑に。
枝も広がって美しさを増していきます。
水にも緑が映えてさらに夏らしさを演出。

このように書いてくると瑞枝という言葉が
女性の名前にぴったりだと改めて感じました。

余談ですが、一番多い名前が、年に一時、発表されています。
昭和という時代に一番多い名を調べてみました。

男が、昭和45年頃までは、ずっと「ひろし」。
女性は、戦前は「よしこ」から「かずこ」へ。
戦後は「けいこ」になったそうです。

節目は45年。男は「たかし」女性は「ゆうこ」。
女性はこの後、名前が多様化していくそうです。

男は昭和60年代に「ゆうき」が一番人気、
以後、平成に入って女性のあとを追うように
多様化していったとか。
名前は時代を映しているそうですが、
今はどんな時代なんでしょうね。   遅足
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