575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏めいて彼女と歩く山の裾  朱露

2011年06月05日 | Weblog
彼女と歩く、という中七。
句会では、ある時代を感ずるという声が。

「彼」と「彼女」について少し調べてみました。
日本語の「彼」というのは「黄昏」の語源となっている
古語の「誰そ彼」のように、
単に「あれ、あの人」という意味を表す言葉でした。

彼・彼女という言葉ができたのは、英語が入ってきた明治時代。
「he」や「she」を翻訳するために、
「彼」が再利用されて、第三者の男性のみを表すようになり、
対語として「彼女」という新語ができたのだそうです。

「彼」「彼女」という言葉は便宜上作られた言葉。
それが句のように、恋人というニュアンスを持って
使われるようになったのは、いつ頃からなのでしょうね。

下五の「山の裾」というのは面白いですね。

                     遅足

コメント (1)
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割り箸で蚯蚓摘んでさあどうする    朱露

2011年06月05日 | Weblog
    どっちが頭だかわからない生き物だ。
    20センチはあるのでずっしり来る。
    電線にいる烏どもがじっと見ている。
    巻き添えはイヤなので蚯蚓を捨てる。

               


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