575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の投句が集まりました。   遅足

2011年06月13日 | Weblog
11人から投句がありました。
句会は15日、どんな風がふくのでしょう?


題詠「黒南風」

①子供にも戦局分る沖黒南風
②節電のライブラリー黒南風入る
③黒南風や艶やかに在る床柱
④黒南風や畑に植えるもの多し
⑤黒南風や目に見えぬもの運ぶかに
⑥黒南風のせまりて飛球こぼしける
⑦黒南風や悪友なれど愛さるる
⑧黒南風や町内防災訓練中
⑨黒南風やのたうちうねるマイくせ毛
⑩黒南風がザラッと首すじ撫でて行く
⑪黒南風や短針のごと観覧車


自由題

①潮の香も草の香もあり山下る
②涼しさや米研ぐ音の厨より
③何事もなかったように青山河
④夏蝶のごとくブラウス飛んでくる
⑤蚫剥がし磯笛を吹く相模灘
⑥蓮の葉に小さきしずくの光あり
⑦常しへにザイルを固く雲の峰
⑧柿の花無断駐車にこぼれ落ち
⑨十薬の濡れて黙する白き刻(とき)
⑩白い手が死を呼ぶ茅花流しかな
⑪薪能本番前の足鳴らす

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胸鰭に夏めく人を分けて行く   遅足

2011年06月13日 | Weblog
船団・小枝ドクターの診断です。

胸鰭は魚にあって対をなしていますが、
街中で人をかき分けていくときの気分が、
水中を行くように感じたのだと思います。
「夏めく人」は少し汗ばむような陽気の中を歩く人の
生気に満ちた顔が浮かんできました。
「胸鰭」「夏めく人」と、あまり具体的ではないですが、
光あふれる瑞々しい時だからこんな幻覚もあり、ですね。

ありがとうございます。
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夏の朝ようやく梢動き出す    朱露

2011年06月13日 | Weblog
    朝食後から二本の立木を眺めて一時間。 
    モチノキと辛夷の上半分がすぐ目の前。
    その向こうは人家・団地・梅雨空の順。
    こんな句を作るつもりは全くなかった。

                




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