575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

黒南風やのたうちうねるマイくせ毛  郁子

2011年06月27日 | Weblog
百人一首の歌。

 長からむ心もしらず黒髪のみだれて
         けさは物をこそ思へ 待賢門院堀川

髪は、自己の分身、いや自分自身とされたのでしょうか。
日本人は直毛の人が圧倒的です。
くせ毛は嫌われたのでしょう。
そんな日本も西洋の文化の洗礼をうけて・・・
戦前に早くも、パーマをかける女性が出現。
戦後には、わが母も美容院でパーマを。
直毛にウェーブをかけているのですから
美意識も180度変わったのか?と思っていましたが・・・
現代では、さらに髪を様々な色に染める人が多くなりました。
どこまで髪は変化していくのでしょう?

人にはなくて七癖。さまざまな癖があります。
これが個性といえば個性ですが、
必ずしも本人が気に入った癖とは限りません。
しかも癖ですから、簡単には直らないもの。
そんな自分を髪に託して詠っているように感じました。

マイくせ毛、という下五の「マイ」という横文字には、
どうしようもない私を許す気持ちも見えていませんか。

なお、髪の毛は、夜寝ている間に成長。
昼活動をしている時間には成長していません。
睡眠は髪の健康に大切だといいます。

                    遅足
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二階からトヨタ見下ろす梅雨の朝    朱露

2011年06月27日 | Weblog
     空き地に二階家が十軒建ってしまった。
     三十代の夫婦とそれに見合った子供ら。
     トヨタに限らないが乗用車が二台ずつ。
     私らの子供より若いのでどう付合うか。

               


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