人間の体で、案外感じやすいのが首すじ。
幽霊などが現れる前に、ひんやりとした風が首筋に・・・
というのが、怪談の定番でしたね。
この句も、黒南風の不気味な感じを首すじで捉えたもの。
首は「頭」を意味する漢字。
首すじの首を意味する漢字は「頸」。
では、なぜ、「頸」に「首」の文字を使うのでしょう?
一説には、 もともと日本語「くび」は「頸」を指す語だったが、
頸を斬って頭を落とす、斬首の風習があったことから、
やがて頭も「くび」と呼ぶようになったとか。
今も解雇されるのを、首を切られる、というのは、
その名残でしょうか。
どうも、首すじ、という言葉には、あまり良いイメージはないようですね。
うなじ、という言葉には、逆に美しいイメージがあり、
使い分けてきたのかも知れません。
同じ作者の句。
白い手が死を呼ぶ茅花流しかな
茅花流し、は、茅花の真っ白なわたが風に揺れる様子のこと。
この頃吹く風、あるいは、雨のことだそうです。
黒南風と同じ頃に吹く風ですが、こちらの方が美しいイメージ。
しかし作者は、こちらにも死の予感を感じています。
遅足
幽霊などが現れる前に、ひんやりとした風が首筋に・・・
というのが、怪談の定番でしたね。
この句も、黒南風の不気味な感じを首すじで捉えたもの。
首は「頭」を意味する漢字。
首すじの首を意味する漢字は「頸」。
では、なぜ、「頸」に「首」の文字を使うのでしょう?
一説には、 もともと日本語「くび」は「頸」を指す語だったが、
頸を斬って頭を落とす、斬首の風習があったことから、
やがて頭も「くび」と呼ぶようになったとか。
今も解雇されるのを、首を切られる、というのは、
その名残でしょうか。
どうも、首すじ、という言葉には、あまり良いイメージはないようですね。
うなじ、という言葉には、逆に美しいイメージがあり、
使い分けてきたのかも知れません。
同じ作者の句。
白い手が死を呼ぶ茅花流しかな
茅花流し、は、茅花の真っ白なわたが風に揺れる様子のこと。
この頃吹く風、あるいは、雨のことだそうです。
黒南風と同じ頃に吹く風ですが、こちらの方が美しいイメージ。
しかし作者は、こちらにも死の予感を感じています。
遅足