私は大阪で生まれ育ち京都の大学を出て名古屋に来ました。
あれから27年。すっかりこの地方の言葉にもなれたかと思っていたのですが
先日生まれて初めての方言に出会いました。
私の主人は西尾の生まれなので三河の出身です。主人の父も母も西尾と碧南の生まれなので四人で話しをしていると私だけが関西人で三人はわかって私だけぽかんとしている時があるのです。先日またまた新しい方言にであいました。
この間主人の母が、この春から一人暮らしを始めた孫の部屋を訪ねたそうです。私がどうだった?と聞くと
ひとこと「らんごくだった」と言ったのです。
乱国?国が乱れる?それともおりのような監獄?
意味がわからなかったので「え?」なんだってと聞き返すと「らんごくな部屋だった」というのです。そこに夫が助け船を出してくれて「それは三河の方言」だと教えてくれました。意味は乱雑ということ。つまり部屋が散らかっていたということを言いたかったとわかりました。「おかあさん、それって漢字で書くとどうなるの?」と聞くと書いた事はない。話しことばだと言っていました。
ちょっと気になって方言の本で調べてみますとちゃんと載っていました。らんごくとは「乱雑」という意味。使い方としては「なんだ、らんごくして」(とりちらかして)
とか
らんごくなところですみません。という風に遣い愛知県東部、三河の代表的な方言だとありました。
語源は入り乱れて飛び交う様を表した「らっぴらんがい」「乱飛乱外」という言葉から来ているそうです。。その言葉遊びとして語尾を代えて「らっぴらんごく」。それをさらに縮めて「らんごく」となったようです。そして、なんと漢字でかくと「乱れるに極める」で乱極でした。一説には三河地方という戦国の国盗り物語の舞台となった地域で使われる言葉から、乱れる国と書いて「らんごく」とするという説もありました。ちなみに江戸時代の洒落本にこのらんごくという言葉は載っているそうです。
以前は「やぐい」という言葉がわからず。。これは「弱いとかもろいとか壊れやすい」という意味で「この商品はやすいけどやぐいね~」という風に使うそうです。これも三河の方言のようです。四日市の方でも使うみたいです。
方言は「じぇじぇじぇ」のように楽しくて暖かくていいのですが時として意味が通じないことがありますね。
方言って本当に奥が深く面白いですよね。これだけメディアが発達してもまだわからない言葉があるのですね。結婚して21年。
(お正月に主人の実家に皆が集まるともと関西人の私は完全にアウェイ状態です。義理の妹は蒲郡出身なので会うとじゃん・だら・りんを遣いますし、お父さんは「ほうだら~」という相づちをうちます。)
これからもまだまだ知らない方言に出会えそうです。そして今月は私もらんごくな部屋を片づけます。
あれから27年。すっかりこの地方の言葉にもなれたかと思っていたのですが
先日生まれて初めての方言に出会いました。
私の主人は西尾の生まれなので三河の出身です。主人の父も母も西尾と碧南の生まれなので四人で話しをしていると私だけが関西人で三人はわかって私だけぽかんとしている時があるのです。先日またまた新しい方言にであいました。
この間主人の母が、この春から一人暮らしを始めた孫の部屋を訪ねたそうです。私がどうだった?と聞くと
ひとこと「らんごくだった」と言ったのです。
乱国?国が乱れる?それともおりのような監獄?
意味がわからなかったので「え?」なんだってと聞き返すと「らんごくな部屋だった」というのです。そこに夫が助け船を出してくれて「それは三河の方言」だと教えてくれました。意味は乱雑ということ。つまり部屋が散らかっていたということを言いたかったとわかりました。「おかあさん、それって漢字で書くとどうなるの?」と聞くと書いた事はない。話しことばだと言っていました。
ちょっと気になって方言の本で調べてみますとちゃんと載っていました。らんごくとは「乱雑」という意味。使い方としては「なんだ、らんごくして」(とりちらかして)
とか
らんごくなところですみません。という風に遣い愛知県東部、三河の代表的な方言だとありました。
語源は入り乱れて飛び交う様を表した「らっぴらんがい」「乱飛乱外」という言葉から来ているそうです。。その言葉遊びとして語尾を代えて「らっぴらんごく」。それをさらに縮めて「らんごく」となったようです。そして、なんと漢字でかくと「乱れるに極める」で乱極でした。一説には三河地方という戦国の国盗り物語の舞台となった地域で使われる言葉から、乱れる国と書いて「らんごく」とするという説もありました。ちなみに江戸時代の洒落本にこのらんごくという言葉は載っているそうです。
以前は「やぐい」という言葉がわからず。。これは「弱いとかもろいとか壊れやすい」という意味で「この商品はやすいけどやぐいね~」という風に使うそうです。これも三河の方言のようです。四日市の方でも使うみたいです。
方言は「じぇじぇじぇ」のように楽しくて暖かくていいのですが時として意味が通じないことがありますね。
方言って本当に奥が深く面白いですよね。これだけメディアが発達してもまだわからない言葉があるのですね。結婚して21年。
(お正月に主人の実家に皆が集まるともと関西人の私は完全にアウェイ状態です。義理の妹は蒲郡出身なので会うとじゃん・だら・りんを遣いますし、お父さんは「ほうだら~」という相づちをうちます。)
これからもまだまだ知らない方言に出会えそうです。そして今月は私もらんごくな部屋を片づけます。