575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

クリスマスの思い出  麗

2013年12月26日 | Weblog
昨日はクリスマスでした。
子供の頃、クリスマスの朝、我が家ではなぜか家の外にあるものおきにプレゼントが届くのでした。普通は枕元かツリーの下ですよね。
寒い冬の朝、兄と早起きして物置にでかけてお菓子のいっぱい詰まった「クリスマスブーツ」を見つけ「あった~あった」と二人で大声で喜んでいたことを思い出します。以前、そのことをブログに書いたら朱露さんが「キリストが物置に置くプレゼント」という俳句を作ってくれました。

さて、私のうちには10歳くらいまでサンタさんが来てくれていました。そのころはもう引っ越しをしていて物置はなかったのですが毎年何かのプレゼントとサンタさんからのお手紙がついていました。
ある年、私は「ピアノが欲しい」と毎晩サンタさんにお願いしていました。ピアノのお稽古に通い始めたのですがそのころうちは家が狭くてオルガンしかなかったのです。

そしてクリスマスの朝目覚めると。。。枕元にはなんと!!ピアノ曲のレコードが置いてありました。そしてサンタさんからの手紙によると「ピアノは重くて運べないのでレコードにしました」とのこと。その手紙の文字がなんだか母親の字ににているなあと気づいたころからなぜかサンタさんは来てくれなくなってしまいました。

それでもそんな風にいつまでもサンタクロースの存在を信じられていた私は幸せだったと思います。当時の我が家のクリスマスツリーは30センチくらいの小さなもの。今のように華やかなものではなくて飾り付けも地味でした。雪に見立てて綿を乗せるというしろものでした。それでもイヴの夜は家族そろって父親が買って来たケーキを食べて嬉しかったものです。

その後大学時代は80年代のバブル全盛期。クリスマスはカップルのものになり、家族や一人で過ごしてはいけないような浮ついた雰囲気もありました。あの盛り上がりは一体なんだったのでしょうか?

あれから30年。48才になった今はすっかり落ち着き、チキンは焼き鳥へ、シャンパンは焼酎に変わってしまいました。ケーキもホールでなくショートケーキでいいとなってしまい、今年はついにあと片づけが面倒になってクリスマスツリーを出さなかったのです。
クリスマスの過ごし方って本当に年齢によってかわって来ますが、一年の感謝を込めて親しい人の顔を思い浮かべてプレゼントを選ぶという気持ちだけは忘れないようにしたいと思います。
コメント
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