575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

よろしゅうおあがり   麗

2013年12月02日 | Weblog
17年前の12月に亡くなった大阪育ちのうちの祖母は、おでんのことを「関東炊き」といいました。
ゆで卵のことは煮抜き。この地方では通じませんよね。
そして私がご飯を食べ終わって「ごちそうさま」というとうちの祖母は必ず「よろしゅうおあがり」と声をかけてくれました。
これは「よろしく召し上がりましたね」「よく残さずにきれいに食べてくれましたね。」という食べてくれた人への感謝の気持ちが含まれた大阪の方言です。「お粗末でした」という意味もあるようですが
私はこの「よろしゅうおあがり」という関西の方言が大好きで名古屋に来てからも頻繁に使ってします。
うちに姪が遊びにきたり友人が食事に来てくれて「ごちそうさま」といわれると必ず「よろしゅうおあがり」を言います。
姪などは慣れたもので「それ聞くとおばちゃんちに来た気がする」と言ってくれます。
方言ってもしかするとこのように違う土地から来た人がその土地ではやらし、いつの間にか波及していき、違う文化が混じりあってできあがるのかもしれません。
将来姪っ子が結婚して子供を持ちごちそうさまのあとに「よろしゅうおあがり」と言ってくれるかもしれません。
そして関西に行った時に偶然耳にして懐かしく思ってくれる日がくれるかもしれません。
これからもごちそうさまと言われたらすかさず「よろしゅうおあがり」を言い続け、この地方でもはやらして行きたいと思います。ただうちは夫と二人暮らしでご飯も別々のことが多いので家族団らんで「よろしゅうおあがり」と言えないのが残念ですがみなさんも朝ご飯のあとどなたかに「ごちそうさま」と言われたら「よろしゅうおあがり」と言ってみて下さい。

コメント
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