575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

12月句会の投句が集まりました。   遅足

2013年12月18日 | Weblog
朝から雨。庭の木々もすっかり葉を落として冬枯れ。
南天や千両の赤い実が目を引きます。

題詠は「冬枯れ」です。

①冬枯れの明るい山道ひとりゆく
②冬枯れや受け入れること教えられ
③冬枯れの穂先ひかりをやわと受け
④冬枯れや無人の駅の伝言板
⑤冬枯れや彗星未知の振舞す
⑥旅終へて訃報三つ待つ枯木立
⑦冬枯れの草玉駆ける風の音
⑧海枯るるまで吹き止まず風の神
⑨冬枯れの野に身悶えて風の行く
⑩冬枯れて墨に描かる(エガカル)一茶かな
⑪街路樹は木枯し吹いて老いてゆく
⑫冬枯れの枝見上げれば青い空
⑬冬枯れや天文小僧泣きっ面(つら)
 

自由題
 
①満目の海に凩吹くばかり
②数え日やゆるり過ごさんこの余生
③するすると脱ぎて銀杏の裸木に
④枯芦のあらわにしたる湖面かな
⑤老人を囲む老人シクラメン
⑥優しさが胎動となる地球(ほし)聖夜
⑦桐一葉宣告余命残し逝く
⑧イヴの夜粉雪まとうケーキかな
⑨銀杏敷き亭主の居らぬ野良の茶事
⑩スカーフの女人の瞳獣めき
⑪黒焦げのピザとタバスコそして冬
⑫湯たんぽの残り湯日毎ぬるくなり
⑬十二月空飛ぶカバの動物園

自由題もなかなか面白い句が集まりました。
どの句が選ばれるのでしょうか?楽しみです。





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沖縄の壺屋通りの野良猫がヤマトンチュウかと我に問いたり    遅足

2013年12月18日 | Weblog
12月2日

午前中、那覇の街を散歩。国際通りから市場通りへ。
以前、来た時は店頭に豚の頭が鎮座していてビックリ。
これが沖縄なんだ!と思いましたが・・・
今は小奇麗な土産物屋さんが中心。
通りの真ん中に痩せ犬が・・・一匹座り込んでいました。
肉屋さんの前。人通りを気にする様子は全くなし。

 沖縄のこころを持ちて痩せ犬は肉屋の前を動かざりけり

国設市場は昔と同じで、生活の色が濃く残っていました。
二階の食堂街には中国語の観光客の大きな声。
さらに壺屋通りへ。
狭い沖縄らしい風情の路地が消え、だだっ広い車のための道に。
十年一昔と言いますが、ずいぶん様変わりしたものと感じました。

南窯(ふぇーぬかま)というお店で休憩。
奥さんは、この日2回目の買い物。壺屋焼のお茶碗。
よく見るとお店の周りには野良猫や飼い猫が・・・

タクシーで帰船。
運転手さん曰く「明日台湾からの客船は飛鳥の倍はありますよ」と。

出国審査の後、台湾に向けて出港。
幸い波は静か・・・。
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