575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

船室のドアを開けば台湾の街の力が押し寄せてくる     遅足

2013年12月20日 | Weblog
12月4日

NHKの朝ドラを見終わると現地時間の午前6時45分。
外を見ると船はもう基隆港に入っている。
T.S.LINEと描かれたコンテナ船がゆっくり接岸中。

両側を山に囲まれた天然の良港。
山の上まで建物が一杯。
「KEELUNG」と白抜きの大きな文字も目に。

8時、入港。晴れ。気温は13度。最高気温は24度とのこと。
街の中心に近い岸壁に接岸。
船室のドアを開くと・・・
ピ、ピ、ピ、ピ、ピ・・・と交通整理の笛の音。
乗用車やスクーター、バイクが騒音を立てて走り回っている。
通勤ラッシュ。
元気なころの日本のように。  

午後、バスに乗って台北へ。故宮博物館を見学。
目的の宝物は「翠玉白菜」。
展示された部屋につくまで長ーい列が・・・。

本物の白菜そっくりに翡翠(ひすい)を加工した玉器。
白い部分はじくに、緑のところを葉に。
よく見ると、キリギリスとイナゴが止まっています。
虫は多産を象徴し、お目出度い宝物とのこと。
暗い照明の下で見る翡翠は輝きを見せてはくれませんでした。


案内役のワンさんの解説。
清末期の権力者・西太后は、白菜は中国、虫は日本。
日本が中国を齧っている、と解釈して激怒。
投げ捨てたため、一部が欠けているという。
本当でしょうか?

写真は戦死した将兵をまつった忠烈祠を守る衛兵の交代式。
30分もかかる儀式。
小学生たちが先生に引率されて見物していました。

午後10時出港。花蓮へ。

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12月句会の最終結果です。   遅足

2013年12月20日 | Weblog
12月の雨の句会。7人の出席でした。

題詠「冬枯れ」

①冬枯れの明るい山道ひとりゆく(能登)佐保子・晴代・亜子・すみ・静荷
②冬枯れや受け入れること教えられ(麗子)すみ
③冬枯れの穂先ひかりをやわと受け(晴代)智恵・佐保子・結宇・麗子・郁子・立雄
④冬枯れや無人の駅の伝言板(亜子)能登・鳥野・結宇・遅足・麗子・立雄
⑤冬枯れや彗星未知の振舞す(静荷)能登・結宇・晴代
⑥旅終へて訃報三つ待つ枯木立(佐保子)智恵・能登・鳥野
⑦冬枯れの草玉駆ける風の音(立雄)遅足・晴代・狗子・静荷
⑧海枯るるまで吹き止まず風の神(遅足)狗子・郁子
⑨冬枯れの野に身悶えて風の行く(郁子)
⑩冬枯れて墨に描かる一茶かな(結宇)亜子・狗子
⑪街路樹は木枯し吹いて老いてゆく(えみ)すみ
⑫冬枯れの枝見上げれば青い空(すみ)鳥野・佐保子・遅足・麗子・亜子・郁子・静荷・立雄
⑬冬枯れや天文小僧泣きっ面(つら)(狗子)智恵
 

自由題  

①満目の海に凩吹くばかり(佐保子)結宇・麗子
②数え日やゆるり過ごさんこの余生(立雄)鳥野・晴代
③するすると脱ぎて銀杏の裸木に(静荷)智恵・結宇・狗子
④枯芦のあらわにしたる湖面かな(晴代)能登・亜子・静荷
⑤老人を囲む老人シクラメン(遅足)佐保子・郁子・立雄
⑥優しさが胎動となる地球(ほし)聖夜(郁子)すみ
⑦桐一葉宣告余命残し逝く(能登)鳥野・佐保子・亜子・静荷・立雄
⑧イヴの夜粉雪まとうケーキかな(麗子)
⑨銀杏敷き亭主の居らぬ野良の茶事(結宇)智恵・能登・晴代・すみ・郁子・立雄
⑩スカーフの女人の瞳獣めき(亜子)鳥野・佐保子・結宇・遅足・晴代・狗子
⑪黒焦げのピザとタバスコそして冬(えみ)遅足・麗子・狗子・郁子・静荷
⑫湯たんぽの残り湯日毎ぬるくなり(すみ)智恵・能登
⑬十二月空飛ぶカバの動物園(狗子)遅足・麗子・亜子・すみ

次回は1月15日(水)午後1時 東鮓

題詠は「初」です。「初笑い」などの初のついた季語でも。
また、季語とは別に「初」を使った1月らしい句でも。
どちらもOKです。




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