阿蘇は情熱の山。長径20キロという、世界最大級の
カルデラを抱き、マグマは流動を続けています。
何時噴火するのか、有毒ガスを吹き上げるのか。警戒
レベルを5段階に分けて、監視は厳重。
阿蘇へと「やまなみハイウェイ」を走っている間にも、
防災訓練中の車列に出会いました。
幸いこの日は中岳のロープウェイも動いていて、火口
近くまで立ち入り可。それでも吹き上げるガスは不気
味で、早々に大観峰へ向かいました。
徳富蘇峰の命名、というこの展望地は阿蘇五岳は勿論、
外輪山の勇姿から、九重の山並みも一望。釈迦涅槃に
譬えられる五岳の景は一際くっきり。
頭のあたりか、根子岳の稜線が面白い。
付近には、歌碑、句碑、文学碑も数多で、なかでも師
弟の句を石の一面に刻んだ碑は珍しいものと見ました。
・ コスモス寒く阿蘇は暮れずある 荻原井泉水
・ すすきのひかりさえぎるものなし 種田山頭火