575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

シュトーレン   麗

2013年12月06日 | Weblog

町にはイルミネーションがあふれクリスマスムード。華やいだ雰囲気ですね。うちのご近所も素敵な電飾の飾り付けをしているお宅があり夜そこだけが明るくそのお宅の前を通るのが楽しみです。
さて先日、ドイツのクリスマスには欠かせない伝統的な焼き菓子「シュトーレン」を頂きました。シュトレンと言ったりもします。最近はクリスマスが近づくと日本のパンやさんでも売っていますが私が頂いたのは
手作りのシュトーレン。ドライフルーツをラム酒につけ込んで焼いたおいしいイースト菓子です。まわりには粉雪をイメージさせる粉砂糖がまぶしてあります。その形は白いおくるみに包まれた幼子イエスのようにも見えます。クリスマスまでひときれづつ食べてクリスマスが来るのを楽しみに待つというドイツのお菓子。
赤と緑のきれいなリボンがついた袋に入れて下さりそれだけでクリスマスムードが高まって来ました。毎日一切れづつおいしく頂いています。
シュトーレンと一口に言ってもたくさんの種類があるそうで、ナッツやスライスアーモンドをいれたりと材料の配合や調理の手順などで味も食感もどんどん変わるようです。 ですからドイツでは家庭ごと、お店ごとにそれぞれの美味しいシュトーレンがあるそうです。表面を砂糖でコーティングしていることもあり、1ヶ月くらい日持ちするのが嬉しいですね。ドイツのクリスマスはアドヴェントというクリスマスから逆算して4週間前の日曜日から始まるそうです。この日から心を清めてクリスマスの準備するのです。
シュトーレンを作り少しづつスライスして食べる習慣もそのひとつ。クリスマスまでの1ヶ月の日々を楽しむというのがいかにもヨーロッパらしいですね。クリスマスまで少しずつ食べてゆくことで、シュトーレンの味わいも深まり熟成していきます。今日よりも明日、明日よりも明後日、とクリスマス当日がどんどん待ち遠しくなりますよね。
シュトーレンは旧東ドイツ領のザクセン州、ドレスデンが発祥の地だと一般にいわれています。その歴史は古く14世紀にさかのぼるそうです。ドイツではシュトーレンですがオーストリアのクグロフ、イタリアのパネトーネとヨーロッパ各国ではキリストの誕生を祝っていろんなフルーツブレッドが作らます。パンやさんなどでみかけたら、みなさんも一度ヨーロッパのクリスマスの雰囲気味わってみて下さい。
コメント
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